昨日は、薬学生(4年生)150人と「医療コミュニケーション」を楽しんできました。
昔、「薬剤師って涼しい顔して禁止ばっかり、そう簡単にできますかってんの!」
と不満を訴えられた経験があります。
「血管が縮むので、煙草はやめましょう」
「血圧が高くなるので、減塩食にしましょう」
「血糖値が高いので、おやつをひかえましょう」
「薬の血中濃度を一定に保つため、規則正しく、忘れないように飲みましょう」
どれも、ごもっともな正論ですが
理解できることと、行動できることは別物ですから
そうした方がいいとわかっていても、できないことが 私にもあります。
それでも「やる」、そのモチベーションについてみんなで考えました。
「大学に行って勉強するべきだと 頭でわかっているけど
今日は猛烈に ずる休みしたい。うーん、葛藤する。
そんな時に登校する、あなたのモチベーションの高め方を教えてください」
と投げかけると、答えとして
「新しい文房具を前日に買う」という ご褒美物品系の意見がでました。
引率の教授と参加したタイの薬学生(5年生)に聞いてみたら
「必ず薬剤師になる」という、目標達成系の意見を発表してくれました。
私は、どうだったかしら
友達を誘って噂の喫茶店でおしゃべりできたらワクワクという ご褒美対人系・・・
「必ず、病気を治す」「もっと健康になる」という強い意志をもった患者さんがいるし
「忙しい」「金がない」「現状を変えられない」と治療からドロップアウトする患者さんもいるし
多様な価値観を持つ患者さんがいることに、気付くことからスタートだね。
今日は痛みに耐えてよく頑張ったと、久しぶりに 私にご褒美(物品)系
いつの間にか 桃の隣に、梨や葡萄や緑色の早生ミカンが並ぶ季節となりました。
雨が多くて、今年はいちじくが午前中で売り切れちゃうそうです。