ギターを弾いてくれたAちゃんと、歌を歌ってくれたBちゃんに
Cさんが、可愛いカレンダーやお菓子と手編みのアクリルたわしをプレゼントしました。
R子さんのお知らせによれば、人前で初めて演奏したAちゃんはとても感激したそうです。
調理師を目指すBちゃんは手編みのアクリルたわしが気に入ったそうです。
親しくないCさんの真心が、想定外で 驚き、嬉しかったのでしょう。
隣に座ったDさんが、Aちゃんの勇気が湧いてくる声掛けをしてくれたとも聞きました。
R子さんも彼女たちの笑顔で幸せになったと喜んでいました。
自己紹介をパスしたEちゃんが、さようならの後で
私に「ごめんなさい」を言いに来ました。
「本当は話したいことがたくさんある。でも、視線が怖くて何も言えない。
自己紹介が始まると逃げ出したくて、Bちゃんとどうしようって話した」
「よく逃げないでとどまったね~」と、勇気を認めました。
他者を避けてばかりの彼女が私に話しかけた 記念日となりました。
怖い視線にさらされていると、視線を怖れるのは自然な適応。
攻撃を受けた経験があれば、知らない人は全員恐ろしい存在だと思うのは当然。
笑顔浴に参加した大人の役割は、自分と無関係の人なのに
あたたかい視線をくれるんだなと 若者たちに体感してもらうことのように想えてきました。
もちろん私が一番 その恩恵を受けています。
大人たちは、お説教でなく、態度でいろんなことを教えてくれます。
1人でいたら、声をかけてくれる。
コップが空になっていたら、飲み物をくれる。
困っている人を積極的にお手伝いする。
私は何をしたらいいですか?と自分から作業をさがす。
みんなで食べようと、差し入れをくださる。
気持ちよさそうに会話している。
ありがとうを誰かに言われる。
楽しそうにおしゃべりしてる。
こういったことを、ソーシャルスキル(社会生活技能)と呼ぶのだけれど
教室の中で考えても思いつかず
身近なモデルを真似た方が行動しやすいのです。
荷物を搬入する時、両手で荷物を持ってくれるF君は
「そんなに持って、大丈夫?」というと
「荷物を、女性に持たせてはいけない」とダンディで
周囲の女性から一斉に「かっこいい!~」の声があがりました。
F君、誰をモデルにしたんだろう?
毎回、参加してほしいなあと思う方々に声をかけます。
その時々の笑顔浴に必要な人選は、神様にお任せしています。
参加するよ、都合が悪い、急に行けなくなった、急に参加したくなった と
結局、笑顔浴が始まるまでわかりません。
神様が人を選んでいるぞと私が思うのは、
人々の組合わせが 毎回、素晴らしいハーモニーだからです。