師走です。
12月3日は強風の中、吹き飛ばされながら、しまなみ海道を渡って登校してきました。
「薬学入門」という科目で「ホスピタリティ」をテーマに3時間ほど薬剤師の卵達と過ごしました。
成功体験よりも、私が患者さんから叱られたり、先輩やドクターから指摘を受けたり、
大失敗して挫折した話、職場のトラブルで困った話をすると、真剣に聞いてくれます。
「凹みます~」に 親しみを感じるのでしょうか?
服薬指導をしていて「薬がちっとも効かない」「病気が全然良くならない」と訴えられたとき、
「この役立たずめ」と責められた気がして、患者さんと向き合えなかった若かりし私。
薬が効かないなら、私にできることは無いと、突き放していたに違いない。
今なら、苛立ちや腹立たしさを感じている患者さんに寄り添う大切さがわかります。
家族や医師に言えない鬱憤なら、私が受け止めましょう。
すべての病気が治るにこしたことはないのですが、
病気のままでも豊かな人生を感じていただくサポートができるといいなあ。
(怒る患者さんやご家族は、困っている)と考えると、切り替えが上手くゆきます。
怒られたら、「あー自分は情けない人間だ~」とか「なによ失礼ね!」という
自分の感情は、ちょっと横に置いて、客観的に
何で困っていて、どうして欲しいのかを想像しましょうと提案しました。
後は、行動あるのみ!
授業のメインは、ホスピタリティを発揮する薬剤師を主人公にした
ショートコント(ロールプレイ)を各班で創作し、順番に演じてみんなで鑑賞。
より具体的になり、わかりやすく、皆さんのホスピタリティで
みんなが優しい気持ちになれました。