火曜日は母の日
カーブスの中でスタッフさんに
「手を引いて」と母から依頼するのを見て
もう杖が手放せなくなったことを実感する。
ランチにジョイフルで 柔らかいメニュウを探した。
すき焼き鍋にうどんが入っているものを美味しそうに食す。
食後の珈琲にも慣れて来たようで、
私の真似をしながら緊張が減った様子。
そんな時に限って・・アクシデントも起きる。
「あれ、動かん~。壊れとる!」
店員さんに来てもらって、
珈琲豆が入っているケースと本体がずれてるのを直してもらった。
「珈琲豆が2粒、落ちて来たね」
ちょっと、どきどきした。
隣のテーブルには大学生のように若いビジネスマンが2人いて
手元の珈琲を飲むでもなく、
険しい表情でパソコンにカシャカシャ打ち込んでは
「ヤバイ!」 「マジかよ?」しか言わない。
時計を見た男性の「出るぞ」という合図で立ち上がり
猛ダッシュで駐車場を走っていく姿が見えた。
そんなに急いだら、危ないよ~ うまくいくといいね
私達の会話も、周囲の人が聞いたら?!な会話
最近、母が「一人で考えよったらわけがわからん」というので、聞いてみた。
「真剣に何を考えトン?」
「死ぬ時は、どんなんじゃろか?」
「死ぬのが近づくと、眠くなるんだって」
「死んだらどうなるんじゃろか?」
「ええ~?天国か地獄に行くかってこと?
うちの宗派は、死んだ瞬間に阿弥陀仏の掌に乗るんじゃなかったっけ?」
「孤独死いうんじゃろ?」
「お母ちゃんのお葬式のこと?」
「あんたのことよ」
「そうねえ~。自分の布団で寝ている間に死ねたら理想的じゃあ。
お墓は欲しくない。せめて、差しあげる臓器を健康的に残さんとね、
でも、発見が遅れると手術に間に合わないか。 」
食後、今月末で退社するカーブスの若いスタッフさんにお菓子の詰め合わせを買った。
お返しをいただくほど高価ではなく、軽くサンキュウ程度がいい。
「お母ちゃんは、ここ(車内)におる、渡してきて」と先に言うので
「毎回、手を引いてもらったのは、私でしたっけね?」と促した。
「そりゃ、そうじゃ」とカンネンしたのか、一人で入って行った。
介護の手引きに書いてある。
周囲から<ありがとう>と感謝されるチャンスが増えると
自己肯定感が高まって、ボケ予防になる。
・・・何度も、お礼を言ってもらって 少しご機嫌の母でした。
喜んでもらって、よかったね