笑顔浴

優しい時間

もっと知りたい維摩経

2017年06月25日 | Weblog

ブラウニーベリー BELAMER

 

昨夜は「100分で名著~維摩経」第3回再放送をたまたま見て

最初から見たくなって、探して観た。

 

300分かじっただけでは、まとまらないけど魅力的。

「 聖徳太子が日本に紹介した仏典『維摩経』

病気になった在家仏教信者・維摩と、

彼を見舞った文殊菩薩との対話を通して、

「縁起」や「空」など大乗仏教の鍵となる概念をめぐる考察が、

まるで現代劇のように展開される。

この『維摩経』を現代的に読み解く面白さを、宗教学者で僧侶の釈 撤宗氏が解説する。」

http://www.fujisan.co.jp/product/1281691672/b/1528187/

 

 

◆ 執着しないことは、楽そうに見えて、私にはきっと苦しいにちがいない。

たとえば「食物」

一つの部屋に10人がいる。テーブルの上に本日の食物が並ぶ。

しかし 皆が満腹になる量ではなさそう。こんな場面で私は何を思うだろう。

 

私は均等に分配されることを願う。

(→全員で食べたいという執着がある)

少量しか食べない老人や病人や乳幼児よりも

育ち盛りの若者が多めに分配されるのは合理的配慮と納得できる。

(→若者はたくさん食べたほうがいいというこだわりがある)

状況が好転せず長引くと、力の強弱で奪い合いとなり

互いに「怒り」「攻撃」を発揮せざるを得ない。

(→ そうするかもしれないし そうしないかもしれない)

食事にありつけなかった者から消えるのが 大自然のルールだから。

(→ わたしが誰かの意見に納得しただけ )

 

 

 

◆「私」を手放せば、もっと心穏やかに居られると思うけど

 考えている前に 感情が暴れ出すんだろうな。

 

旧約聖書に アダムとイブの息子達が

人類最初の殺人を行った記述があって

その原因は「嫉妬」だった。

「同等か、それ以上でありたい」という我欲と

喪失への恐怖や不安は、

時間を経ても、地域を超え、誰もが持っていて

国の繁栄はこのエネルギーが支えているのかと思えるほど。

今より良い状況に変える手段として

殺人するパワーを、さらなる自分磨きに向けたり

第3・第4の新しい手段を見つけて欲しいけど、

裏腹だから、それもほどほどがいいよね。

 

かつて維摩経の影響を受けたであろう聖徳太子が

日本書紀によれば604年に十七条の憲法を制定した。

和をもってとうとしとなす

という短い文章の中に、

気持ちよく生きるための 仏教の知恵がにじみ出ている気がするし

維摩さんのお説教を もっともっと拝聴したくなった。

 

 

 

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