菊地晴夫の美瑛写真家日記

美瑛・富良野の旬の情報や、最近の出来事をご紹介いたします。

東山芸術

2008年04月01日 | Weblog
 
今日の東京は快晴でしたが、北風が強く吹き荒れました。
カメラ片手に桜でもと思っていたのですが結局撮影はあきらめ、次号の「写真ライフ」に掲載される口絵の打ち合わせに出かけただけでした。

この写真は昨日のもの。
駅で「生誕100年東山魁夷展」という大型広告が目にとまりました。
先週末から開催されたらしく、グッドタイミングです。
日本画では特に「東山魁夷画伯」の大ファンで、もう20年も前になると思いますが、長野の信濃美術館と併設して作られた東山魁夷館がオープンしたときにも出かけたほどでした。

会場は北の丸公園にある国立近代美術館。
生憎の冷たい雨が降っていましたが、そのせいもあってか比較的にゆったりと鑑賞することができました。
展示数は唐招提寺御影堂障壁画も含め約100点、スケッチや習作50点という過去最大の回顧展ということで、非常に見応えのある展覧会でした。
「心にふれる作品」とはまさしくこのことで、よく自分が提唱していることが恥ずかしく思えてきます。

1時間ほどの鑑賞会でしたが、上質な音楽会を聞き終えた後のような満ち足りた気分で美術館を後に。
満開の皇居の桜も、なぜかいっそう美しく感じられた、そんな一時でした。