菊地晴夫の美瑛写真家日記

美瑛・富良野の旬の情報や、最近の出来事をご紹介いたします。

自己表現

2008年04月03日 | Weblog
 
先ほど美瑛に戻ってまいりました。
もう少し雪が無くなっているかなと思っていたのですが、意外に気温が低かったせいか予想よりは残っていました。
それでも浅春といった趣に変わっています。

出張最終日の昨日は、なんと千葉でした。
これまた大変お世話になっている方からのお気遣いで、上京しているのなら是非一献と言うことで出かけました。
ちょうど別件での打ち合わせもあったので、それも兼ねてお言葉に甘えたしだいです。
打ち合わせも早々に終わらせて、早速お食事と相成りましたが、こちらは準日本食+日本酒です。
「こんな時、なんでも飲めてお付き合させていただける私は、なんと幸せな人間なんでしょうか。もしかしたら、これが私の最大の才能なのかも・・。」(単なるのんべということでしょ)
美味しい日本酒と寿司の世界では芸術品に近いと思っているコハダなどをいただきながら写真談義に花が咲きました。

今回はお酒を通していろいろな方とお話しさせていただきましたが、痛烈に感じたことがありました。
それは、最近の私の撮影スタンスが、自己表現の写真からやや商業写真を主眼をおいていることに気づかされたことです。
実は自身も感じていたことですが、当初から比べるとそのウエィトが逆転していることが多々あります。
これは非常に難しい問題で、自分の作品だけを追い求めても一般的にはあまり受け入れられないし、その逆を行うと写真ファンに指示されなくなると言うことです。

このアップの写真は自己表現に近い作品。
常にそのジレンマと闘うわけですが、今シーズンは初心のイメージ+商業写真を両立して撮影していければと強く感じたしだいです。

今回の上京も非常に充実した日程となり、いつも思うのですが、都会の空気を吸うということは非常に大切なことだと痛感して戻ってきました。

《大地の畝》Hasselblad 503C/W,Sonnar 250mm,1/2sec. f/32 RVP