ご案内などの時に、「撮影に出掛けない日は何してるの?」
なんていう話が良く出ます。
ということで、
「こんな仕事もしています・・シリーズ第一弾!」
先日、とある農機具メーカーから、新製品のPR用リーフレットを作りたいとの依頼があり、早速撮影に出掛けました。
機種の撮影は全部で10点ほど、こういう時にデジタルは遺憾なくその便利さを発揮してくれます。
これは撮影したカットの一部ですが、背景がコンクリートなので汚いしちょっといただけません。
そこでコンクリートの背景を消して、この農機具だけにする必要があります。
方法は幾つかありますが、私の場合は「パス切り」という方法を使います。
よくブルーの背景を使い撮影、撮影後にブルーを選択、削除するという方法があります。
映像でも良く使われる手法ですが、これがあまりうまくいきません。
以前、試みたことがあるのですが、機種が大きいので巨大なブルーシートが必要なのと、汚れがあったり影が出たりすると後処理に結構時間がかかったりします。
ですので、私の場合はそのまま撮影を済ませ、前述したパスで切り出す方法を使っています。
これは簡単に言うと、器具をなぞってその跡を記憶させるという手法です。
でも、これもまた大変、アスファルトが見えている部分はすべてその周りをなぞって(実際は線で繋いでいく)いかなければなりません。
終わったら、パスを保存して選択範囲を設定します。
アップの写真はこの選択範囲を示したもので点線で囲まれています。
これをコピーして新規のレイヤーに貼り付けると選択された部分、つまり農機具のみがペーストされるという仕組みです。
これさえ済んでしまえば後は楽です。
クライアントのイメージにそって色々な使い方が出来ます。
背景の色を変えるとか、畑に差し替えるとか自由自在。
でも、5~10台ものパスを切るとなると4~5日はかかってしまい、天気が良いときには本業の写真撮影も気がかり。
なので、このような作業をストレス無くやるにはやはり雨の日がベスト。
でも、なかなかうまくはかみ合わないのが実状です。