大津で開催された日本陸水学会も今日で終わる。
昨日は「凍土遮水壁」について専門家と議論した。
かつてこの手法を専門に行っていたという研究者から「凍上(とうじょう)」という言葉を聞いた。
ウィキペディアに次のような記述がある。
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凍上(とうじょう、英: frost heave)とは、寒気によって土壌が凍結して氷の層が発生し、それが分厚くなる為に土壌が隆起する現象である。
凍上は土のみならず、コンクリートの道路でも発生するために、地下の管の類などが壊れてしまったり、木の根などが傷つけられることもある。
このような被害を凍上災害、あるいは凍上害という。
凍上の際に働く力は、一次凍上で一平方センチメートルあたり数キログラム、二次凍上では数百キログラムにのぼると言われており、家屋でさえ持ち上がってしまうという甚大な被害をもたらすこともある。
寒冷地でも雪の多い所では凍上が起こりにくい。
この理由は、雪は断熱性が高いため積雪がある場合は大気の冷たさが地中へ伝わりにくくなるからである。
このため、北海道でも雪の多い日本海側は凍上が発生しにくい。
これに対して、寒冷で雪の少ない地方では地中深くまで冷やされるため凍上が発生しやすい。
このため、北海道では北見・帯広・釧路などで凍上が起こりやすい。
また、雪の多い地方であっても除雪されている道路や鉄道では凍上が起こりやすい。
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彼は、凍土遮水壁を福島第一原発で用いることに否定的だった。
危険だという。
もっと目で見て確認できるような手法で処置したほうがよいという意見が多かった。
何とかして止めさせないと、取り返しのつかないことが起こるかもしれない。
危ないと分かっていて何も言わないことは、共同責任を問われても仕方ない。