DALAI_KUMA

いかに楽しく人生を過ごすか、これが生きるうえで、もっとも大切なことです。ただし、人に迷惑をかけないこと。

大丈夫か(18)

2013-09-26 21:32:56 | ButsuButsu


子供をよく育てることは簡単なことではない。

私は三人の子供たちを育てた。

それなりに個性的に育ってくれたと思う。

家は貧しくても、しっかりと育った子供は宝だ。

子供たちが小さいときは子育てにかなり時間を使ったが、中学校へ入った頃からはあまりケアをしなかった。

ただ、長男に一冊の本を渡した。

彼の人生を救ったのは、この本だと思っている。

それは宮城谷昌光さんの晏子(あんし)だ。

よい本だと思う。

息子はこの本から中国の歴史に興味を持つようになった。

結果的に国語の成績が良くなり、大学受験でも国語だけはすばらしい成績をとった。

今、中学生や高校生と話すときに、この本を読みなさいと勧めることにしている。



宮城谷さんの本は漢字のもつ意味をきちんと教えてくれる。

子供たちは、この本から知らない間にさまざまなことを学んだ。

**********

晏子は、紀元前500年頃、中国の斉の国の政治家だった。

『史記』「管晏列伝」によると、晏子は身長が「6尺(周代の1尺は22.5cm)に満たず」であったという。

しかし小さな体に大きな勇気を備え、常に社稷(国家)を第一に考えて上を恐れず諫言を行った。

人民に絶大な人気を誇り、君主も彼を憚った。

また質素を心がけ、肉が食卓に出ることが稀だった。

狐の毛皮を仕立てた一枚きりの服を、三十年も着ていたという。

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身近な知り合いに、引きこもりの子供を持つ人が多い。

できれば、中学校くらいのときに、晏子を読ませてあげて欲しい。

人間とは如何に生きるべきか。

責任をもつとは。

親を敬うとは。

人として大切なことを、嫌味なく教えてくれる。

中学校の頃から、子供は反抗期に入る。

それは、学校での順位づけが始まる年代だ。

他人との比較の中で、自分の立ち位置を決めなければならない辛さの反動で、親にあたる。

そうやって大人になっていくのだが、時々、自分の立ち位置を見つけられない子供がいる。

そんな子供を、親がきちんと理解してやる必要がある。

どうやってよいか分からなければ、晏子を読ませればよい。

できれば親も一緒に読むとよい。

それだけの価値がある。
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9月25日(水)のつぶやき

2013-09-26 05:10:12 | 物語
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