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ガクウツギ・1~開花

 奥高尾“もみじ台南巻き道”で多く見られる「ガクウツギ(額空木)」。アジサイ科(←ユキノシタ科)アジサイ属の落葉低木で関東地方以西の山地に生育している。“ウツギ”の名が付くが茎は中空にはならない。花期は5~6月で枝先に散房花序を出し中央に両性花を付けその周囲に純白の装飾花がある。両性花は直径4~5ミリで花弁は5枚。雄蕊は10本ある。ウツギ属のウツギやアジサイ属のアジサイには香りは無いが本種には爽やかな香りがある。
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スズムシソウ・2~開花

 ラン科スズムシソウ属の「スズムシソウ(鈴虫草)」。ラン科の花は変わった形が多いがこれは鈴虫に見立てている。花の構造を確認すると上部に立ち上がっている淡黄緑色が背萼片。その右側のカギ状の部分が蕊柱でその左の大きな皿状のものが唇弁になる。唇弁に平行して前に伸びるものは側萼片で垂れ下がる2本の細い部分は側花弁になり花被片(花弁と萼片)は全部で6枚になる。茎から伸びている赤紫色の部分は花柄子房で白い筋が180度捩じれているのがわかる。
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マツバスゲ

 神明谷戸の湿地に生育している「マツバスゲ(松葉菅)」。カヤツリグサ科スゲ属の多年草で草丈は30~40センチ。花茎の先端に小穂をひとつ付ける。小穂の長さは1.5~2センチで上部の褐色の部分は雄性になる。下部のひとつの果胞は長さ2~3ミリ。細い茎を松葉に見立てている。
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ジャケツイバラ・5~満開

 裏高尾の“旧甲州街道”沿いで見られる「ジャケツイバラ(蛇結茨)」。マメ科ジャケツイバラ属のつる性落葉木本で東北地方以南の山地や河原などに生育する。当地では多摩川支流の浅川の河川敷などでも見られるが、ここでは見事に満開になっていたので思わずシャッターを切った。花は綺麗だが蔓には鋭いトゲがあり、遠くから見るのが良い花である。
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