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虫・15~ジャノメチョウ

 野津田公園の林縁で見掛けた「ジャノメチョウ(蛇の目蝶)」。タテハチョウ科ジャノメソウ属で成虫は夏に見られる。翅に“蛇の目”模様が特徴で写真の個体はオスにようだ。幼虫はカヤツリグサ科やイネ科植物を食草にする。
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オトギリソウ

 オトギリソウ科オトギリソウ属の「オトギリソウ(弟切草)」。全草を乾燥させて出来る生薬が“小連翹(しょうれんぎょう)”で鎮痛剤としての効用があり創傷、打撲傷などに効くという。“オトギリ”という語感から“音霧”など趣きのありそうな字を思い浮かべるが、実際は“弟切”で何やら血生臭い。これは平安時代に、晴頼という鷹匠が鷹の傷を秘密の薬草(オトギリソウ)で治していたところ、その弟がその薬草の名前を他人に漏らしてしまい、怒った晴頼が弟を切り殺したという話に由来している。これは多摩川土手のもの。
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ノカンゾウ

 多摩川土手に群生している「ノカンゾウ(野萱草)」。ワスレグサ科(←ユリ科)ワスレグサ属の多年草で万葉の頃から“わすれぐさ”として多くの歌に詠まれている。本州~九州の野山に生育し草丈は70~80センチ。7~8月に茎頂に直径7~8センチの橙色の花を咲かせる。
 カンゾウは漢名の“萱草”を音読みしたものでノカンゾウなどを含めたワスレグサ属の総称になる。中国の古書には、憂いを忘れさせる草の意味で“忘憂草”とも呼ばれており、それが日本に伝わり、万葉の時代から“わすれぐさ”として多くの歌に詠まれている。漢方薬に使われる同じ発音の“甘草(かんぞう)”はマメ科の植物で全くの別物。
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トサノクロムヨウラン・7~生存確認

 堀之内地区の薄暗い林内に生育している「トサノクロムヨウラン(土佐の黒無葉蘭)」。ラン科クロムヨウラン属の菌従属栄養植物で8月頃に花茎の先に直径2.5〜3センチの花を数個付ける。当地では町田市の谷戸や大戸緑地で見られるがここでも以前開花を確認していた。花期にはまだ早いがとりあえず以前見つけた辺りを探索して背丈15センチほどの株を見つけた。先端にはちゃんと蕾があるので開花が楽しみだ。他の生育地でも生存を確認できた。
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