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キヌガサタケ・1~大戸緑地

 スッポンタケ科キヌガサタケ属の「キヌガサタケ(衣笠茸)」。早朝に卵形の成熟菌蕾の膜を破って暗緑色の傘の付いた柄が伸び白いレース状の菌網が地上付近まで拡がってくる。その時間はわずか2時間ほどで午後には委縮して倒れてしまう。背丈は10~15センチでその菌網をレースのドレスに見立てて“きのこの女王”と呼ばれている。日本全土に分布し梅雨時と秋に主に竹林に発生することが多い。悪臭があるというが写真のものはほとんど臭いを感じなかった。これは大戸緑地のもの。
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カワラサイコ・1〜開花

 バラ科キジムシロ属の「カワラサイコ(河原柴胡)」。陽当たりの良い河原など砂礫地に生える多年草で花期は6~8月。葉は20枚ほどの深く裂けた小葉からなる奇数羽状複葉でに深く裂け、小葉と小葉の間には付属小葉片と呼ばれる裂片がある。花は直径15ミリほどの5弁花でキジムシロに良く似ている。“柴胡”とはミシマサイコの漢名で、太い根茎がミシマサイコに似ていることによる。これは多摩川の河原のもの。
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カモジグサ

 イネ科カモジグサ属の「カモジグサ(髢草)」。野山や道端で普通に見られる多年草で草丈は40~100センチ。花期は5~7月で花序は長さ15~25センチの穂状になり先端は垂れ下がる。小穂は長さ1.5~2.5センチで10個ほどの小花がある。“髢(かもじ)”とは日本髪を結う際に地毛の足りない部分に用いるものでそれを指す際に“かつら”とダイレクトに言わず“か文字”と呼んでいた。カモジグサの名前は子供がこの草を人形の“かもじ”にして遊んだことに由来している。これは町田市の谷戸のもの。
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