goo

ハキダメギク・3~痩果

 NHK朝ドラ『らんまん』は日本植物学の父と呼ばれる牧野富太郎博士をモデルにした物語で実話に基づいたエピソードが多く大変興味深い。例えば従妹と結婚させられそうになった(形式上かも知れないが)とか、その従妹が番頭と結婚するというのは実話のようだ。また東大植物学教室の徳永助教授(初めは悪役ぽかったが)のモデルは植物学教室2代目教授の松村任三氏で、教室の出入りを禁止された牧野富太郎を再び大学に呼び寄せたのは松村教授になる。明治30年には教授を辞して小石川植物園初代園長に就かれている。ドラマの今後の展開がますます楽しみではある。
 写真はキク科コゴメギク属の「ハキダメギク(掃き溜め菊)」。北アメリカ原産の一年草で牧野博士が世田谷の掃き溜めで発見し名付けた。良く見るとハート形の舌状花が可愛いがそこは命名のポイントにはならなかった。頭花の直径は5~6ミリで果実は長さ1~1.5ミリの冠毛の付いた痩果になる。
コメント ( 14 ) | Trackback ( )

コゴメギク・4~開花

 日野市のバイパス沿いに生育している「コゴメギク(小米菊)」。キク科コゴメギク属の一年草で熱帯アメリカ原産。大正時代に渡来し全国で拡がっていると聞くが見掛けるのはハキダメギクばかり。昨年、当地の専門家からここにあるのを聞いて初めて見たが、その後、除草剤を撒かれて心配していた。咲いている範囲はかなり狭まったが今年も何とか開花を確認できた。ハキダメギクの舌状花は大きいが本種の舌状花は極めて小さい。
コメント ( 4 ) | Trackback ( )

アオテンマ・3~果実

 ラン科オニノヤガラ属の「アオテンマ(青天麻)」。オニノヤガラの変種で花や茎が緑色になるもの。6月上旬に開花を確認しておりこの日は果実の様子を観察に来た。果実期になると全草が褐色になりオニノヤガラと区別がつかないが、すぐ横にまた新しいアオテンマが伸びて蕾を付けていた。あと1週間もすればまた綺麗な花が見られるだろう。アオテンマの果実は長さ1.5~2センチのラグビーボールのような倒卵状長楕円形で縦に裂け中から微細な種子を出す。
コメント ( 0 ) | Trackback ( )