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キバナノショウキラン・4~果実

 高尾山系の沢沿いで稀に見られる「キバナノショウキラン(黄花の鐘馗蘭)」。ラン科ショウキラン属の多年性菌従属栄養植物で日本固有種。梅雨の頃に花茎を伸ばし先端に直径2センチほどの花を咲かせる。花は上向きだが受粉後は花柄が倒れて液果が下向きに出来る。この写真を撮るために真横の急斜面で両足を踏ん張っていたがカメラを向けているうちに足がズルズルとスローモーションのように50~60センチ滑り、何とかつま先で止めたもののそこから上に戻るのに一苦労した。斜面をそのまま1~2メートル滑り落ちれば下は平らなのでそこから少し離れた緩斜面を登れば良かった。希少種を撮るには藪漕ぎしたり斜面を滑ったり色々なことが起こる。
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ナガバハエドクソウ

 大戸緑地の尾根道に咲いている「ナガバハエドクソウ(長葉蠅毒草)」。ハエドクソウ科ハエドクソウ属の多年草でハエドクソウよりも葉が細長い。花の長さは5~6ミリで写真の個体は少し紅色が濃い。ナガバハエドクソウの上唇は2裂しその両サイドは直線的になる。
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ハエドクソウ・3~高尾山6号路

 高尾山“6号路”で見られる「ハエドクソウ(蠅毒草)」。ハエドクソウ科ハエドクソウ属の多年草でこの根を煮詰めた汁で“ハエ捕り紙”を作ったことから名付けられている。その成分は“フリマロリン(Phrymarolin)”で食べると嘔吐などを引き起こす。昭和時代には“ハエ捕り紙”は日常生活で良く見掛けたが今はその姿は無い。同属のナガバノハエドクソウは本種よりやや大型になり、花冠の形も微妙に異なる。
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