元サラリーマンの植物ウォッチング第6弾。写真はクリックすると大きくなります。
多摩ニュータウン植物記Part6
ムジナモ・5~復活
モウセンゴケ科ムジナモ属の「ムジナモ(貉藻)」。1890年(明治23年)に牧野富太郎博士が江戸川河川敷の用水池で発見し『植物学雑誌』でムジナモの名前で発表された。牧野博士による発見からは日本各地で発見されたが開発や台風による水害などで各地の自生種が絶滅し、最後に残った自生地、埼玉県羽生市法蔵寺沼でも台風による水害や流入した農薬の影響で1967年(昭和42年)に絶滅した。
しかし宝蔵寺沼では羽生市や地元の保存会などが15年にわたってムジナモを育て、天敵のウシガエルを駆除するなど環境を整備した結果、このたびその数が110万株を超えるほどに増え自然状態で繁殖していることが確認された。
埼玉県は来年3月に改定するレッドデータブックでムジナモの分類を現在の“野生絶滅(EW)”から1ランク下の“絶滅危惧1A類(CR)”とすることにしたという。環境省によるとこのような改訂は野鳥のトキが野生復帰して以来のようだ。
写真は東京都立大学牧野標本館の水槽で栽培されているものだが、近い将来、東京都の湖沼でも復活することを願っている。
しかし宝蔵寺沼では羽生市や地元の保存会などが15年にわたってムジナモを育て、天敵のウシガエルを駆除するなど環境を整備した結果、このたびその数が110万株を超えるほどに増え自然状態で繁殖していることが確認された。
埼玉県は来年3月に改定するレッドデータブックでムジナモの分類を現在の“野生絶滅(EW)”から1ランク下の“絶滅危惧1A類(CR)”とすることにしたという。環境省によるとこのような改訂は野鳥のトキが野生復帰して以来のようだ。
写真は東京都立大学牧野標本館の水槽で栽培されているものだが、近い将来、東京都の湖沼でも復活することを願っている。
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