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シャクヤク・1~花

 中山地区の農道脇に植えられている「シャクヤク(芍薬)」。ボタン科ボタン属の多年草で中国やモンゴル原産。日本には古く中国から渡来した。“薬”の字がある通りこの根を乾燥させたものが生薬となり消炎や鎮痛など多くの薬効がある。
 室町時代の猿楽師世阿弥などが創作した“百夜(ももよ)通い伝説”によると、平安時代の絶世の美女とされた小野小町に深草少将が想いを寄せた。小野小町は少将を鬱陶しく思っており諦めさせようとして『100日通い続ければ契りを結ぶ。』と約束した。それを真に受けた少将は毎夜芍薬を1本ずつ届け悲願達成の100日目の夜に大雪と病のために少将は凍死してしまった。それを知った小野小町は深く悲しみ生涯少将の菩提を弔ったという。
 さて話は変わり今日は久し振りの歩く会。以前の会社の同期連中と年3回、10キロほど歩いて風呂に入り一杯飲んで明るいうちに帰るというコンセプトでもう14年以上続いている。ここ2年はコロナ禍で中止や縮小が続いたが、緊急事態宣言も解け戸外ではノーマスクが可能になった。朝から青空が拡がり絶好のウォーキング日和。南千住をスタートし旧日光街道を歩いて最後は西新井大師にお詣りし近くのスーパー銭湯で美味しいビールを堪能した。仲間とはもう40年以上の付き合いで歳を取ると昔話が多くなるが楽しい時間を過ごすことができた。血気盛んで仕事に燃えていた連中も今はあばた面で髪が薄くなった好好爺ばかり。次回は9月。
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ドクゼリ

 セリ科ドクゼリ属の「ドクゼリ(毒芹)」。北海道~九州の水辺や湿原に広く生育する多年草で、春先の葉の形状がセリと似ているため誤食が多いようだ。セリよりは大型になり太い地下茎があるのが見分けるポイントになる。全草に毒があり誤食すると痙攣、呼吸困難、嘔吐、意識障害を引き起こし最悪の場合は死に至ることもあるという。これは東京薬科大学“薬用植物園”のもの。
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ドクウツギ・1〜果実

 ドクウツギ科ドクウツギ属の「ドクウツギ(毒空木)」。近畿地方以北の山野や河川に生育する落葉低木で名前の通り写真の果実や茎葉などに毒がある。ウツギとは全く違う仲間でトリカブト、ドクゼリと合わせて“日本三大有毒植物”とされており誤食すると嘔吐、痙攣、失神などを引き起こす。これは東京薬科大学“薬用植物園”のもの。
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イタチハギ・1~花

 下小山田町の林縁で見られる「イタチハギ(鼬萩)」。マメ科クロバナエンジュ属の落葉低木で北アメリカ原産。道路の法面緑化などに利用されているが各地で野生化している。このすぐ近くの南多摩尾根幹線の広い中央分離帯でも拡がっているのが見えた。ひとつの小さな花の長さは7~8ミリで黒紫色の旗弁があり翼弁と竜骨弁は退化している。雄蕊は10本で葯は黄色い。穂状花序は長さ7~8センチでこれをイタチの尻尾に見立てている。
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オオバベニガシワ・5~若い果実

 松木地区の民家に植えられている「オオバベニガシワ(大葉紅柏)」。トウダイグサ科アミガサギリ属の落葉低木で中国原産。春の若葉は鮮やかな紅色になるが5月になると普通の緑色になる。果実は直径1センチほどの蒴果で先端に花柱が残る。
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ナツハゼ・3~栃本尾根

 長沼公園“栃本尾根”で見られる「ナツハゼ(夏櫨)」。ツツジ科スノキ属の落葉低木で5~6月に長さ5~6ミリの釣鐘状の花を咲かせる。花冠は赤みを帯びた黄緑色になるが個体によっては赤みが無いものも見られる。果実は秋に黒熟し食べられる。葉は夏に早々と紅くなることからハゼノキの名を付けられている。
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ヤマシャクヤク・4~結実

 奥高尾の林内に生育する「ヤマシャクヤク(山芍薬)」。ボタン科ボタン属の多年草で花期は4~5月。個体数は極めて少なくその豪華な花は数日しか持たないので訪れるタイミングが難しい。去年は何とか花を見ることができたが今年は花期に来られなかった。写真は若い果実で熟すと裂開して種子を溢す
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ヤワラスゲ

 宮嶽谷戸の湿地で見られる「ヤワラスゲ(柔菅)」。カヤツリグサ科スゲ属の多年草で北海道~九州の低地の林縁や湿った草地に生育している。草丈は40~50センチで茎の一番上部の褐色の小穂が雄性。その下の側小穂が雌性になる。雄小穂と雌小穂とも長さは2センチほど。ひとつの果胞は長さ4~5ミリで嘴が長い。和名は全体が柔らかいことに由来している。
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ウワバミソウ・3~雌花序

 イラクサ科ウワバミソウ属の「ウワバミソウ(蟒蛇草)」。雌雄異花で写真は雌花序。雄花が花粉を出し終えると開花する。雄花序には1センチほどの柄があるが雌花序にはほとんど柄が無く葉腋に直接付いているように見える。これは奥高尾“逆沢作業道”のもの。
 さて明後日のNHK番組『ブラタモリ』では我が街、八王子市が紹介される。人口58万人で山手線がすっぽり入る大きさ。甲州街道の宿場町、戦国時代に武田信玄に攻められた滝山城やその後の八王子城、信玄の五女の松姫が逃れてきた地、幕末から明治に掛けては絹製品の集積地として繁栄、高度成長時代の多摩ニュータウン開発、そして昭和天皇の武蔵野御陵など話題は盛り沢山。
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エイザンスミレ・3~果実

 奥高尾“一丁平”付近の登山道で見つけた「エイザンスミレ(叡山菫)」の果実。スミレは花が終わると他の草に紛れてしまうが、エイザンスミレの葉は細かく3裂(鳥足状に5裂に見える)するので見分け易い。果実は蒴果で熟すと3つに割れて種子を散布する。
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