タイム・パラドックス物のSFです。
過去改変とか、パラレル・ワールドなどを扱っていますが、SFとしての出来はいまいちで、主人公の夢とか妄想へ逃げてしまっている部分もあって物足りません。
むしろユーモア小説とか少女小説として読んだ方が評価できるでしょう。
主人公はおばさんなのですが、感覚は未成熟な少女のままです。
そのあたりは、現実のアラフォーやアラフィフの少女おばさんたちを確実に捉えています。
おそらく、対象にしている読者もそういった世代の女性が中心でしょう。
それにしても、作者のジェンダー観の古さは目を覆うばかりで、主人公がタイムスリップする1990年代へ、作者自身もタイムスリップしてしまったかのようです。
かつて大塚英志は、新井の作品世界を、アニメ・漫画的リアリズムの嚆矢と評しましたが(詳しくはその記事を参照してください)、彼女がデビューしてから三十年以上の時間が経過して、ライトノベルなどではそういった世界をとうに飛び越えてしまっています。
一方、新井の方では、アニメ・漫画的リアリズムの世界から、日常的リアリズムの世界へ回帰しているようです。
過去改変とか、パラレル・ワールドなどを扱っていますが、SFとしての出来はいまいちで、主人公の夢とか妄想へ逃げてしまっている部分もあって物足りません。
むしろユーモア小説とか少女小説として読んだ方が評価できるでしょう。
主人公はおばさんなのですが、感覚は未成熟な少女のままです。
そのあたりは、現実のアラフォーやアラフィフの少女おばさんたちを確実に捉えています。
おそらく、対象にしている読者もそういった世代の女性が中心でしょう。
それにしても、作者のジェンダー観の古さは目を覆うばかりで、主人公がタイムスリップする1990年代へ、作者自身もタイムスリップしてしまったかのようです。
かつて大塚英志は、新井の作品世界を、アニメ・漫画的リアリズムの嚆矢と評しましたが(詳しくはその記事を参照してください)、彼女がデビューしてから三十年以上の時間が経過して、ライトノベルなどではそういった世界をとうに飛び越えてしまっています。
一方、新井の方では、アニメ・漫画的リアリズムの世界から、日常的リアリズムの世界へ回帰しているようです。
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