英語を使う仕事にこだわる女性が主人公のファンタジーです。
登場人物は、それぞれ「森」を持っていて、その中で暮らしているのですが、英子は過保護に育てられていて母親の「森」で暮らしています。
おそらく「森」は家制度のメタファーなのでしょう。
そして、英子の母親の「森」と「英語を使う仕事」からの自立が描かれていくように思えたのですが、最終的に両者へ回帰していくようなシーンで唐突に物語が終わってしまったので、よくわかりませんでした。
「英語ができる」ことよりもそれを使って「どんな仕事」ができるかが重要なことが暗示されていますが、作者の考えが良く定まっていないようです。
私は外資系の典型的なグローバル企業に長く勤めていたので、「英語はできるが仕事はできない」人たちをたくさん見てきました。
その一方で、「仕事はできるが、惜しいことに英語はできない」人たちもたくさんいました。
グローバル企業で働くためには、「仕事も英語もできる」人でないと無理です。
作者は、どうもそのあたりを実感としてわかっていないようです。
登場人物は、それぞれ「森」を持っていて、その中で暮らしているのですが、英子は過保護に育てられていて母親の「森」で暮らしています。
おそらく「森」は家制度のメタファーなのでしょう。
そして、英子の母親の「森」と「英語を使う仕事」からの自立が描かれていくように思えたのですが、最終的に両者へ回帰していくようなシーンで唐突に物語が終わってしまったので、よくわかりませんでした。
「英語ができる」ことよりもそれを使って「どんな仕事」ができるかが重要なことが暗示されていますが、作者の考えが良く定まっていないようです。
私は外資系の典型的なグローバル企業に長く勤めていたので、「英語はできるが仕事はできない」人たちをたくさん見てきました。
その一方で、「仕事はできるが、惜しいことに英語はできない」人たちもたくさんいました。
グローバル企業で働くためには、「仕事も英語もできる」人でないと無理です。
作者は、どうもそのあたりを実感としてわかっていないようです。
英子の森 | |
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河出書房新社 |