現代児童文学

国内外の現代児童文学史や現代児童文学論についての考察や論文及び作品論や創作や参考文献を、できれば毎日記載します。

サブウェイ123激突

2020-07-19 17:44:24 | 映画
 2009年公開のアメリカ映画です。
 アメリカ人はこのストーリーがよっぽど好きなのか、原作の「サブウェイ・パニック」の三度目の映画化です。
 1000万ドルの身代金目当て(実際はかげで金に投資していて、事件による高騰でさらに一桁大きな儲けを狙っています)の地下鉄ジャックのストーリーなので、まあよくある話なのですが、映画の中の時間経過と、観客の時間経過が一緒なので、スリルを高めることに成功しています。
 さらに、ひょんなことから犯人との交渉役、さらには身代金の運び役になった男(賄賂を受け取って降格されている)や犯人(市長に不正を暴かれて、投資会社の社長から、服役者に失脚させられている)や市長(不倫のスキャンダルに巻き込まれている)のドラマも描いていて、作品の奥行きを出しています。
 主役のデンゼル・ワシントンと犯人役のジョン・トラボルタが、さすがの演技を見せています。




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荒野のストレンジャー

2020-07-19 13:38:52 | 映画
 1973年公開のアメリカ映画です。
 クリント・イーストウッドが、監督・主演した西部劇です。
 過去に保安官を見殺しにした町の住人たちが、その犯人たちが出獄して復讐に戻ってくるのを恐れています。
 彼らは、クリント・イーストウッド演ずる凄腕のガンマンを用心棒に雇いますが、彼は犯人たちを皆殺しにするだけでなく、町民たちもひどい目に合わせます。
 最後まで主人公の正体はわからないのですが、殺された保安官との関係はほのめかされます(保安官の亡霊?)。
 全体に、ストーリーも、人物造形も、町のセットの作りも、かなり雑で、主人公の超人的なかっこよさばかりが目立ちます。
 この時代のクリント・イーストウッドは、俳優としての人気はあったものの、監督としてはまだまだだったのでしょう。
 黒澤明や、彼が主演した西部劇の監督たちの影響が感じられて、そういった意味では興味深いです。


 
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