闘え!文庫魂

空手を愛する熱い仲間たち
金沢文庫木元道場生におくるメッセージ

上段蹴りのすすめ その3

2020年05月10日 | 仲間たちへ
2020.5.10.SUN.
 皆さん、こんにちは。
今日は、第29回目の投稿です。
今日のテーマは「上段蹴りのすすめ その3」です。 

セーフティールールで技ありを取りに行くにせよ、一般ルールで、倒しに行くにせよ、大切なのはスピードと、インパクトをしっかり作れる深さまで蹴り込む事が重要です。遅くてはなかなか当たりませんし、浅かったり、弱かったりすれば技ありになりませんし、倒れません。
 しっかり膝を抱えた脚全体を相手に向かって運びます。この時の「膝の高さ」と「脚全体の運び」がポイントになりますので、相手の頭部に膝をぶつけるイメージを持ってください。そして、当たる瞬間に膝から先を一気に伸ばしてインパクトをつくります。この稽古の時は蹴り足と体を戻さずに振り切って蹴ってください。以前書いたように、多少上体の崩れがあっても構いません。当たる高さまで足を上げる事。当たったら「技あり」になる、「倒れる」威力がある蹴りを目指してください。
 稽古の中で必要を感じて行う柔軟体操は効果も高くなります。「ストレッチのすすめ」の回で書いたように柔軟体操には様々な良い点があります。体が硬いからと上段の蹴りを出さないでいると、全く柔軟体操をしなくでも、あまり不自由を感じず稽古を続けてしまう場合もあります。
 また、稽古していく中で、膝の軌道(どのような道筋で運ぶか)やタイミングなどを工夫して、自分なりの上段回し蹴りの蹴り方を会得してください。
押忍。

吉岡智