闘え!文庫魂

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金沢文庫木元道場生におくるメッセージ

上段蹴りのすすめ その5

2020年05月14日 | 仲間たちへ
2020.5.14.THU.
皆さん、こんにちは。 
今日は33回目の投稿です。
今日のテーマは「上段蹴りのすすめ その5」です。

 今まで、上段の回し蹴りについてお話ししてきましたが、今日はそれ以外の上段への蹴りについて述べたいと思います。
 上段前蹴り、上段膝蹴り、上段内前蹴り、かかと落とし、後ろ蹴り、後ろ回し蹴り、胴回し回転蹴り、縦蹴り(ブラジリアンキック・マッハ蹴り)などがあります。

上段前蹴り
 セーフティルールの場合、回し蹴りのカードの為に正面が空きやすい点、ヘッドギアにより下が死角になりやすい点、当たった顔が上がって技有りになりやすい点など、利点が多くあります。遠間から飛び込んで蹴ったり、下半身の柔軟性のある人は比較的近い間合いからでも蹴ることが可能です。足首を伸ばし、5本の指を返す「中足」をしっかり作ることがポイントになります。しっかり膝を抱え込んで、膝から先を振って中足をぶつけるイメージか、高く抱えた状態から中足を突き刺すイメージて蹴ってみてください。

上段膝蹴り
 仰向けに寝て、膝を胸に引き寄せると自分の顎の何センチか下までくると思います。という事は、相手の姿勢の崩れやタイミングを上手くつかめば、その分だけ跳べば相手のアゴに届く事になります。立った状態から自分の顎の高さに膝を届かせる様、蹴りの稽古をします。この時、真ん中にピザを持ってくると、自分の顎にあたってしまうので気をつけてください。慣れてきたら、膝が最高到達点に来たタイミングで軸足で10センチ程跳びます。着地の時にバランスを崩して転倒しない様に壁などに手を添えて行ってください。さらに慣れたらそこから膝を10センチくらい相手の顎の方向に運びます。
パートナーがいるなら、最初はミットを横に構えてもらって下から当てる。次にミットを縦に構えてもらって横から当てます。この時膝の正面を当てるのは難しいので、膝の内側を当てます。
「硬いから」と諦めずにチャレンジしてみてください。

上段内前蹴り
 「内回し」は股関節を中心とした回転蹴り動作なのに比べ、「内前蹴り」は股関節の外旋(外捻り)により下肢(膝から先)を内側に入れた状態から前蹴りを蹴る様に膝を伸ばす蹴りで、前蹴りより軌道が内側の為、ガードが難しい技です。股関節の動きが充分で無い中、膝の動きだけでこれをやろうとすると
痛めますので、気をつけてください。
まずは低い位置で、膝の動きが前蹴りと同じ動きになる様に気をつけながら、徐々に高くて強く蹴る様に稽古してください。

押忍。
吉岡智