闘え!文庫魂

空手を愛する熱い仲間たち
金沢文庫木元道場生におくるメッセージ

上段蹴りのすすめ その2

2020年05月08日 | 仲間たちへ
2020.5.8.FRI.
皆さん、こんにちは。
今日は27回目の投稿です。
今日のテーマは「上段蹴りのすすめ その2」です。

今日は左の上段回し蹴りについてお話ししたいと思います。
 右利きの人は右足の力が強く、ジュニアの試合でも右の上段回し蹴りを多用する人が圧倒的多数です。その中でも、左足を上手に操り上段を蹴る人もいて、その人が上段回し蹴りで技ありを取る確率は高いと感じます。割合として右利き9人に対し、左利き1人ですから、左上段回し蹴りが有効なのは当然と言えます。
 左右差の少ないジュニアでもそうなのですから、左右差がはっきりしてくる一般以上の方々の場合、その優位さがはっきりしてきます。いわゆる「右構え」(左手、左足を前に半身をきる)を取る人が多いので、回し蹴りで相手の側頭部を蹴る時に肩の位置がポイントになります。右で蹴ろうとすると、相手の左肩を越えて当てなくてはなりませんが、左で蹴る場合には右肩は後ろに下がっているので邪魔になりません。また、相手も右手を強く使おうとして、やや下がり気味になったり、動きが大きく遅くてなる事があります。蹴る側からしても、左足の方が右足に比べてやや細いので、相手の頭部に攻撃を早く届かせやすくなります。ボクシングでも、KO率の最も高いのは左フックだそうです。 
 是非、たくさん蹴りの稽古をする中で、左足の蹴りもたくさん出してみてください。

押忍。
吉岡智