日大豊山水泳部 活動日誌

インターハイでの総合優勝を目指して、日々練習に励んでいます。

教えその10 「徹底して取り組む」

2015-04-12 04:44:19 | Weblog

自分が決めたことに関して、徹底して取り組むという教えです。

時間や労力、精神力など自分のすべてを集中することが必要となります。

競泳というスポーツに価値を見出して一度始めたことであれば、成果を出すまで他のことに惑わされず、徹底して取り組むことです。

一番いけないことは、中途半端な取り組みをすることです。

そのような取り組み方では、結果も中途半端なものにしかならないのは当然です。

日本の競泳は大変レベルが高く、競泳選手として全国レベルで活躍したいと考えるのであれば、他のことに惑わされていては成果は出せません。

いつも生徒に言うことは、本気でやる気がないのであれば最初からやらないほうがよい、ということです。

体力の向上や技術の改善をしようとする場合、何度も繰り返して取り組まなければなりません。

数日や数週間で改善されることは少なく、数か月もしくは数年間は継続する必要があるかもしれません。

自分の課題や弱点と向き合うことはつらいことですが、一度時間をかけて改善できれば、その後多少失われても元に戻すことはできます。

また、課題を克服したということは自信にもつながります。

途中でやめてしまったら何も残りません。

私の教え子の中でも、オリンピック選手の柴田隆一君は大学4年生になってから花開き、国際大会の代表選手として活躍しました。

大変な努力家で、「継続は力なり」を証明した選手の一人です。

もちろん徹底した取り組みをするといっても、他のことをすべて排除するという意味ではありません。

学生時代は学問が主であり、友人関係なども大切にする必要があります。

しかし、練習時間には気持ちを切り替えて水泳に集中し、生活においても競泳選手であることを常に頭に入れておかなければならないと思います。

また、指導者側にとってもクラブ活動に集中することは同じことが言えます。

クラブ活動は課外活動ですから、担任業務や学習指導、学校行事、諸会議への出席が主であり、そのすべてを終えてからはじめてクラブ活動に取り組むことができます。

私は公民科の教諭として、毎年のように受験生への学習指導も行っています。

たいていこれらの仕事だけでも忙しいのですが、それを理由にクラブ活動がおろそかになっていては成果は出せません。

クラブ活動への取り組みを徹底することで、より生徒とのつながりを深め、教育効果を高めることができます。

その結果として、試合で勝利したときの喜びは何物にも代えられません。

学校業務とクラブ活動を両立させることは確かに大変なことではありますが、それだけにやりがいもあります。

自分の目標を定めて徹底して取り組む、というこの教えは、時間の管理をしっかりし、日頃から気力・体力を充実させていなければできません。

今後もこの教えを念頭に充実した毎日にしていきます。

竹村知洋

 

 

 

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新チーム

2015-04-11 16:53:45 | Weblog

こんにちは。昨年から日大豊山水泳部のコーチになった安村亜洲です。今回、初投稿させていただきます。

4月1日から、新入生が加わった新しいチームとして始動したところですが、

今回は、新チームの様子を写真でUPしていきたいと思います。

 

この写真は、コーチ室に飾ってある北京五輪メドレーリレーのメンバーの写真です。(1番左が豊山高校出身の佐藤久佳選手)

3月初旬、宮下純一さん(北京オリンピック銅メダリスト)が来校し、ケーブルテレビのJ:COMで放映された『青春部活』という番組撮影の

際にサインをいただいた写真です。『青春部活』では、30分の特集として豊山水泳部が取り上げられ、宮下さんが1日顧問を務めました。

 

新チームの3年生です。左から、池江くん・高山くん(主将)・阿部くん(副主将)・小林くん(寮長)・高野くんです。

最上級生の色が、そのチームの色となります。もちろん、わたしたちもサポートしていこうとは思いますが、

最上級生が主体となって下級生を張っていき、より良いチームを作り上げて欲しいです!

 

そして、マネージャーを務めているのは高校1年生の漆原くんです。(豊山中学出身)

自分のことを犠牲にしてでも、常にチームのために尽くしてくれている欠かすことのできない存在です。

選手はいつも支えてくれているマネージャーに対しての感謝の気持ちを忘れてはいけません!

 

 入水前の、メニューを説明している山本コーチと3年生。

 

―練習風景―

  

  

 

泳ぎのアドバイスをしている竹村知洋監督と河森選手。 

このブログでも載せられたように、どんな時でもフォームを大切にし少しでも違和感があれば指摘するようにしています。

 

 練習の前後では体重を測るようにし、体調管理を徹底するようにしています。

 

練習後には、お風呂でリフレッシュをしている選手も。

 

 

豊山水泳部のコーチをしている先生方同様、わたくしも豊山高校出身で水泳部に所属していました。

競技成績が向上したことはもちろんですが、それよりも、周りの人の支えや豊山水泳部で多くのことを学ぶことができ、

一人の人間として大きく成長できたことが豊山水泳部に所属できて良かったことであり、誇りでもあります。

新入生は、まだまだ分からないことが多く不安が募るかもしれませんが、上級生・先生の厳しく温かい指導を受けながら、

競技成績の向上だけではなく、一人の人間として大きくそして逞しく成長していって欲しいです!

今後とも、日大豊山高校・中学校の応援をよろしくお願いいたします。

安村亜洲

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教えその9 「美しいフォームをつくる」

2015-04-11 04:50:00 | Weblog

自分のフォームを大切にすることは体力を向上させることと同様に大切なことです。

良いフォームというのは、力の伝え方がうまく、効率の良い動きをしています。

身体への負担が少なく、故障の予防にもなります。

大きく力強い動きにもかかわらず、しぶきのたち方が少なく、動きがスムーズです。

無駄な力みのないフォームというのは、美しいものです。

その美しさは、身体の中心軸にブレがないことと頭の動きが最小限であることから流線形になることで生み出されています。

中心軸がぶれないのは、大きな筋肉である体幹にしっかりと力が入り、うまく使えているからです。

体幹、特に腰が安定していることはよいフォームをつくる上でとても重要です。

頭に動きがないのは力を入れて止めているのではなく、無駄な力が入らず、脱力ができているからです。

力を入れることよりも脱力することを教えることの方が難しいです。

まずは、自分の理想とする選手のフォームを思い描き、それに近づけようとすることが必要ではないでしょうか。

豊山では、毎日必ずフォーム練習を取り入れています。

その方法は、400~500mを自分でフォームを考える時間として取り入れています。

全員が同じDRILL練習をしたり、サイクルを決めたりすることはほとんどありません。

やはりフォームの欠点というのは人によってそれぞれですし、指導者としても個別指導をやりやすいからです。

 水泳の練習においてフォームを崩してもよいという練習はありません。

プールに入った時から、最後にあがるまで常にフォームに気をつけることを忘れないようにという指導をしています。

自分の泳ぎに対するこだわりがでてくると、競泳選手として成熟してきたことを示しています。

旧校舎のプールは2階のベランダから1階のプール全体を見渡すことができて、フォームの確認には最適でした。

新校舎は11階建てで最上階にプールが配置されていますのでそれができない分、上から見られるようにバルコニーを設置していただきました。

また、プールの底にミラーが置いてあるレーンでは自分で泳ぎの確認ができるようにもなっています。

私が中学生の泳ぎを見る時の大切な視点としてこだわるのは、記録や順位よりもフォームです。

やはり将来性を感じるのは、フォームの美しい選手です。

竹村知洋

 

 

 

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教えその8 「素直な気持ちをもつ」

2015-04-10 05:19:40 | Weblog

他人の意見を素直に聞く気持ちのない選手は伸びない、ということは何度も言われてきたことです。

問題点を指摘されたときに、それを素直に受け入れる気持ちのない選手はやはり向上しません。

疑問に思うことがあれば質問をすればよいわけで、最初から試すこともしない選手にはアドバイスをしてくれる人もいなくなることでしょう。

改善しようとしてもうまくいかない時、指導者は何度でも粘り強く指導しようという気持ちになりますが、そうでない場合は指導者も人間ですので情熱は徐々に薄らいでしまうものです。

今まで実績を残してきた選手たちは例外なく、素直な選手でした。

よく人の話を聞くという姿勢を持つ選手ばかりでした。

クラブ活動における指導は水泳競技のことのみならず、食生活や休息のとり方などの生活面や人とのかかわり方、学習指導などにも及びます。

指導者は経験に基づいて選手にアドバイスします。

その選手にとって必要なことを伝えているわけで、何も根拠がなく問題を指摘することはありません。

まずは素直にコーチの指摘を受け入れることが大切です。

ただし、何でもすべてコーチの言いなりになるだけの選手はやはり頭打ちになります。

自らの頭で考え、工夫をしようとすることも大切です。

指導者の言うことを素直に聞き入れ、そのうえで自分なりに改善することがさらなる向上につながります。

他人が注意されているときに自分のことだと思って聞いている選手はさらに向上しています。

素直な気持ちは、人の話をよく聞くという姿勢から生まれているようです。

このことは水泳だけにあてはまることではなく、学習にもあてはまることです。

競泳選手として成功を収めている選手はたいてい学習成績も良好です。

学習時間が十分に取れない分、授業で先生の話をよく聞いているのでしょう。

同じクラブ、同じ寮生活、同じ授業を聞いているのにかかわらず、学業成績には大きな差が出ます。

「頭がよい」というのは、人の話をよく聞けるかどうか、ということではないでしょうか。

年齢を重ねれば重ねるほど素直な気持ちは失われていくものです。

私も人の話をよく聞く姿勢を忘れずにいたいと思います。

竹村知洋

 

 

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教えその7 「自信がつく練習をする」

2015-04-09 03:53:32 | Weblog

私が20代の頃、練習をつくるときの一番大切な原則として伝えられてきた教えです。

自信は、力がついていることを実感できた時に生まれるものです。

その実感を得るためには、自分の限界に挑戦し、それを乗り越えることが必要です。

つらいことから目を背けることなく、自分自身と向き合うこと。

前提としてコーチのつくる練習メニューが選手の自信につながるものでなければなりません。

よく言われたことは苦しさをごまかす練習であってはならないということです。

また、練習メニューがコーチの自己満足にならないようにしなさいとも言われました。

その結果、練習メニューは大会を想定した実践的なものとなり、精神的にも厳しいものとなります。

その厳しさを乗り越えることができれば、スタート台に立った時に不安に陥ることなく、自信を持ってレースの望むことができるのです。

厳しい練習を課したあとのミーティングでよく選手に尋ねることは、今日の練習で自信をつけることができたか、ということです。

練習の取り組みとしてよくみられることですが、最後の一本だけ速いタイムで泳いで満足している選手がいますが、それは自己満足にすぎません。

本当に自信がつく練習というのは、最後の一本だけ速いとか、平均的な頑張りをしたとかいうものではなく、最初から積極的に攻め続け、多少タイムが落ちたとしても粘り続けることができたか、ということで、誰がみても充実した練習をしていることがわかります。

レースでは前半から積極的に攻めていかに粘れるか、ということが大切になりますので、その意識を練習から持つ必要があります。

練習の取り組みが消極的な選手は、やはりレースでも消極的になりがちです。

限界というのは通常、精神的な限界であって肉体的な限界はまだまだ先にあります。

レースのつらい場面では、練習で一番苦しかった時のことを思い出せ、とも言われました。選手は思い出したくもないと言っていましたが…。

それは練習でレース以上の苦しいことを乗り越えているからこそ言える言葉です。

私が自信をつける練習としてよく行うのは、大会種目の2倍の距離をHARDするというものです。

例えば、100m・200mの選手であれば、400mのHARDを行います。

これは単純に大会で泳ぐ距離の2倍の距離を頑張ることができれば、自信も体力もつけることができるからです。

大変苦しいものですが、何度も繰り返して行っていると慣れてくるものです。

自信がつく練習をするというこの教えは、水泳のみならず色々な場面で応用できるのではないでしょうか。

自分自身と向き合うことはつらいことですが、成果を出すためにはそのつらさから逃げていてはならないということです。

竹村知洋

 

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教えその6 「継続は力なり」

2015-04-08 04:59:56 | Weblog

何度も繰り返し教わってきたことで、この教えの大切さはいくら強調してもしすぎることはありません。

努力は継続があってこそ成果となってあらわれます。

豊山水泳部の価値は、まさにその継続性にあります。

現在も日本大学付属対抗戦(56年連続優勝)・東京都大会(55回優勝)では優勝記録を続けており、インターハイの上位校(優勝7回、準優勝21回、第3位11回)としての地位を築いてきました。

約半世紀にわたるこの業績は、戦後日本の高校水泳界をけん引してきたといっても過言ではありません。

時代の変化が激しく、学校教育の一環としての水泳指導を信念とする私たちの活動は厳しいものがありますが、諸先輩方の築いてきたこの成果を今後も継続していく使命があります。

組織というのは「生命をもつ生き物」のようなものであると私は考えています。

生命は両親から誕生し、次世代へ引き継がれます。

生命は連続性の中にこそ価値を有するものです。

組織もそれと同様で1世代で終わるのではなく、次世代へ引き継いでいく必要があります。

後継者の育成はそのために不可欠なのです。

私が豊山水泳部の指導者となってから約20年となりますが、その間、現在に至るまで多数の教え子がコーチとして力を貸してくれています。

これは大変幸せなことであり、いくら感謝してもしきれません。

継続には「長期的展望」と「忍耐」を必要とします。

成功を収めてきたその背景には必ず継続した努力があるはずです。

これからも決してあきらめることなく、粘り強く努力を継続していきます。

竹村知洋

 

 

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教えその5 「強固な信念を持つ」

2015-04-07 05:22:00 | Weblog

豊山水泳部の強い信念は、学校教育の一環であるクラブ活動で競泳選手を育成する、というものです。

現在、競泳選手の育成はスイミングクラブが主流であり、日本全国を見渡しても全国大会での活躍を目標として高校教員が水泳指導をしている学校は少数です。

しかし、私たちはこの指導方針を今後も変えるつもりはまったくありません。

その理由は、その信念を変えてしまったら日大豊山の水泳部はその存在意義を失ってしまうからです。

この信念は私個人のものではなく、水泳部の長い歴史から生まれているものです。

そのため私たちが変えることができるものでもありません。

その信念がまさに「日大豊山の水泳部」なのです。

学校教育の一環としてのクラブ指導には一定の意義があり、「人のつながり」の強さもここから生まれています。

全国的に学校のクラブ活動における水泳指導が衰退しているのは、やはりそれなりの理由があります。

クラブ活動の時間はあくまでも課外活動であり、教員の指導は労働時間とはみなされず、その上に休日も制限されます。

クラブ活動に取り組むことはあくまでも顧問やコーチの意欲次第であり、教員の献身的精神の上に成り立っているものだといえます。

私たちは寮生活を共にし、担任を受け持ち、授業において学習指導を行いながらクラブ活動をすることは当然のように考えていますが、それは前述した強固な信念に支えられているからです。

もちろん大変なことではありますが、ここまで濃密な時間を生徒とともに過ごすことができるということは教員として大変幸せなことであり、寝食を共にし全人格的な教育ができるということは、教育の理想形であるとも考えています(もちろんそこには家族の深い理解があって、はじめて成り立つことですが…)。

ただでさえ問題が多発するクラブ活動ですから、そのような経験のない先生方に私たちのような信念を求めるのは難しいことでしょう。

私たちは「日本一になる」という目標を掲げており、1人でも多くのオリンピック選手を輩出したいと考えていますので、さまざまな困難や苦しいことに直面することは承知の上です。

今までのインターハイ優勝者の競技生活を考えても、誰一人として壁に当たることなく順調に記録を更新して優勝したという選手は1人もいません。

皆がそれぞれ直面した困難を乗り越えて、成果につなげてきたのです。

私たちは豊山水泳部の歴史と伝統という、ゆるぎない盤石な土台の上に築かれた信念に支えられていますので頑張り続けることができます。

伝統の重みを日々認識しながら、これからも強い豊山水泳部であり続けたいと考えています。

竹村知洋

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教えその4 「『男』である」

2015-04-06 07:29:42 | Weblog

日大豊山高校は、男子校です。

男子校は日本大学付属唯一であり、全国的にも少数派(2%程度)です。

日本では少子化の流れでますます共学化が進んでいますが、男子校であるということだけで貴重な存在なのです。

戦後、男女平等の観点から共学化を推進してきたのはアメリカですが、そのアメリカでは近年、男女別学校が急増しています。

その理由は、男女別学教育はそれぞれの成長にあわせて、特性を考慮したより効果的な教育ができるということが実証されたからです。

イギリスや日本でも国内トップクラスの大学への進学率は、男女別学校の割合が多いことはよく知られています。

つまり男子校では「男らしさ」を考慮し、生徒の成長をより促進させる教育を行うことができるのです。

では、「男らしさ」とは何か。

それは本校の校訓である 「強く 正しく 大らかに」 によく表わされています。

・強く … 困難にぶつかってもそれを乗り越える心と鍛え上げられた肉体という身心の強さを兼ね備えること。

・正しく … 「公」の精神を持ち、道徳的な正しさを養うこと。

・大らかに … 広い視野と高い理想を抱き、他者を許す大らかさを持つこと。

この校訓は日大豊山の男子教育の長い歴史によって磨かれてきたものです。

このような「男らしさ」を養うには、「我慢」と「広い心」を必要とします。

水泳部の活動を通して、練習の厳しさはもちろんのこと、毎日の掃除や上下関係から「我慢」することを学び、仲間とのつながりや中学1年生から高校3年生までの人間関係から「広い心」を養います。

それが男の「大きな器」をつくることにつながるのです。

生徒の様子を見ていても、女子のいない気楽さからか、男同士の付き合いというのは実に楽しそうです。

卒業後の話を聞いていても、中学・高校時代は楽しかったという生徒が多いです。

また、昔の水泳部OBからは、「男らしさ」を特に強く感じます。

貴重なる男子教育の利点をこれからも生かし、「男らしい」生徒の育成に努めてまいります。

竹村知洋

 

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教えその3 「人とのつながりが唯一の財産である」

2015-04-05 05:17:43 | Weblog

教えその3 「人とのつながりが唯一の財産である」

人とのつながりを何よりも大切にすることです。

感謝の気持ちを忘れず、礼を尽くし、相手を思いやること。

人間関係を大切にすることは当然のことと思われますが、実際には名誉や社会的地位、金銭的な面など自分の利益を優先した条件付きで他者と接している人が多いことも現実です。

豊山の水泳部は泳力の優れた生徒しかいないように思っている方もいるかもしれませんが、決してそのようなことはなく、やる気さえあれば誰でも入部できます。

泳力は一切問いません。

現在、中学・高校あわせて200名規模の生徒が在籍するクラブとなっていますが、途中で退部する生徒はほとんどいません。

そして卒業後も水泳部OB会の一員として、生涯にわたり水泳部との関係を保ち続け、1年に1回OB会が開催されています。

水泳部OBは豊山水泳部に所属していたことを誇りに思う方が多いのではないでしょうか。

私が卒業式の前に行う3年生を送る会でいつも話をすることです。

社会人になるときに泳ぐスピードは何の自慢にもならず、大切なことはその記録を出すために何を学び、身につけたかということ。

そして、水泳部の一員であるということをこれからも大切にして、仲間で集まる機会をつくってほしい、ということです。

運動部で苦楽を共にした仲間というのはかけがえのないもので、まさに財産です。

カントの人格主義は、人を目的として取扱い、決して手段として用いてはならないという教えです。

日本には「情けは人のためならず」という格言があります。情を持って他人と接することは、結果的に自分のためになるということです。

私もつながりのある人々に対しての気の配り方を多く勉強させていただきました。

まだまだ至らない点は多くありますが、これからも人とのつながりという財産を大切にしていきます。

竹村知洋

 

 

 

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教えその2 「礼儀を大切にする」

2015-04-04 08:47:15 | Weblog

教えその2 「礼儀を大切にする」

あいさつをすること、返事をすること、人の目を見て話をきくこと、お礼の言葉をのべること、上下関係をしっかりすることなど礼儀を身につけることを何よりも大切にしています。

学校にいる大人の人に対しては、自分が知らない人であってもあいさつをすること。

何かを言われたら大きな声で返事をすること。

自分がしていただいたことに対して、感謝の気持ちを表現すること。

人格形成を第一とすることは学校教育の一環としてのクラブ活動の特色ともいえます。

礼儀を身につけることは社会人として働きはじめてから必ず役に立ちます。

現役時代にはわからなくても、社会人として働きはじめたOBは皆、そのことを口にします。

実際にあいさつのさわやかさを評価されて、就職活動が円滑に進んだことはよく報告されます。

「あいさつもできない選手は、強くなれない」ということはよく言われました。

あいさつや返事は良好な人間関係を結ぶうえで最も大切なことです。

それもできなければ、周囲の人々から必要な協力を得ることもできません。

孔子は、愛の心である「仁」を形として表現したものが「礼」であると教えています。

礼はその人の心があらわされたものといえます。

生涯、忘れてはならない教えであり、これからもずっと伝え続けなければなりません。

竹村知洋

 

 

 

 

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