1979年のF1、ミニチャンプスのARROWS A2です。
F1の歴史のなかでも珍車迷車といわれるマシンですが、当時AS誌で
初めてこれを目にした時はぶっ倒れそうになりました。
何だ?これは!と最初は思ったものの、見れば見るほどカッコ良くなって
T4と同じくらい好きなマシンです。
前から後ろまでひと繋がりのボディー、こうゆう解釈のF1マシンがいくつかありますが
奇才トニー・サウスゲートのアイデアが各所に盛り込まれていて、見ていて飽きることがありません。
前輪の前から後輪の前までが1つのウイング形状となるように作られ、ポンツーン内には角度調整出来る
小さなフラップがあります。
ギヤボックスの両側にもスカートを兼ねた整流パネルがあり、同じようなウイングを渡して
エンジンを前傾させ整流効果を上げる試みが成されてます。
確か以前、英記者が選ぶ『F1史上最も醜いマシン』トップ5とかいうのに選ばれていたと思います…。
そうか…醜いかなあ…(笑)
最近のハロ?とかいうのが付いたF1と比べたらずっとマシな気がしますが。
まあそれは置いておいて結果として失敗作ではあったものの、J・マスとパトレーゼのコンビで
入賞2回。
レジンキットやダイキャストミニカーなどいくつものメーカーから発売になっていますね。
とても模型映えするマシンの1つだと思います。
ただノーズの太さやプロポーションはメーカー毎に解釈が異なっていて
結構みんな違うのが面白い。


ミニチャンプスのこのモデルはデビューのフランスGP仕様です。
さすがに手堅い仕上がりですが、ノーズが樽のように太いのが残念なところ。
30年ほど前にテナリブの1/43キットを作りましたが出来は酷く、数年前にオクで処分。
その画像がこちらです。

リヤウイングの位置が高いイギリスGP以降の仕様と比べて見ると、最初のこのモデルは
サイドポンツーンの低さとも相まって、たとえばドライバー目線のような低い位置から見て
余計にその異様な感じが際だっています。
個人的には大好きな1台なので1/20を是非作りたいし、確か●●27のキットがあったけれど
モミジ印のBT42のこともあるので正直あまり手を出したくない…(笑)
出来たらデカイのがいいなあ、と作れもしないのに憧れていますが
ありました1/12のA2が!
以前静岡で偶然見つけて衝撃を受けた、名古屋のTDMCのHさんがケミカルウッドから作り出した作品。
私のイメージするA2に最も近いモデルカーでした。
特異なスタイルを持つA2の強烈な存在感、ビッグスケールならではの迫力です。
ご存じの方も多いのですが、たまたま今回製作者のHさんから画像をお借り出来たので
ご紹介させていただくと共に、ブログもブックマークからリンクさせて頂きました。
職業型師のF1工作部屋
ご存じの方も多いと思いますが、Hさんは以前モデルカーズ44号ロータス特集で
スクラッチのロータス77を載せているモデラーです。
あれも実物を拝見したけれど足回りを見事に再現した凄いモデルでした。
TDMC(トヨタ・デザイン・モデラーズクラブ)は、あの超絶1/24アルファロメオ・カングーロを
作っていらっしゃるサイトウさんも所属しているクラブです。
Hさん、どうもありがとうございました!



