先日の記事にイマイのマトラについて書きましたが
ふと思い立って、押し入れの奥から昔の模型を引っ張り出してきました。
68年のマトラ・フランスMS11、モナコタイプです。
と言ってもイマイ製ではありません。タミヤの改造ものです。
イマイ製キットはいまや十数万ですからねえ…!。
これは発売当時に作ったものなので、もう40年近く経っています。
なんで後生大事にとってあるのかと言いますと、これは71年に東京晴海で
開かれた、第4回東京レーシングカーショーのモデルカーコンテストに
出品した作品だからなんです。
大阪の高校生だった当時、勉強そっちのけで作った甲斐あって(?)
なんとか佳作に選ばれました。
作品は郵送したため、最終日に引き取るため上京し、当日の会場で見た時は
サスとマフラーが折れていて、ちょっとガックリきましたが、自分としては
まさか選ばれると思っていなかったので嬉しかったなあ。
ご存じの方も多いと思いますが、この初回モデルカーコンテストに優勝したのは
あの1/12タキ・レーシングのポルシェ917を作った東京の杉崎さんです。
モデルカーズ36号にも記事がありますが、カレラ10をベースに作ったこのモデル
全国の模型少年を驚愕の渦にたたき込んだ凄い作品なんですが、会場で実際に
目にした時の驚きは今でも忘れられません。
他にもターンテーブル上で各部が可動するローラT70や、同じ高校生の作った910、フルスクラッチの
ロータス72など素晴らしい作品ばかりでした。
賞品にタミヤのシュビム・ワーゲンとキューベル・ワーゲンのキットをいただき
大好きなカレラ6はじめ、数々のマシンのコクピットに座らせてもらって
忘れられない想い出になりました。
その後、何度かの引っ越しにも捨てられることなく、途中で一度部分修理しただけで
いままで保管しています。
マフラーも折れているし、ご覧になって判ると思いますがリアタイヤは凹んで
変形しています。
でも当時乏しい資料を基に、ランナーをあぶって曲げたエキパイ、手描きで描いた
マトラのロゴやピンストライプ、紅茶の茶こし網を3個つぶしたエアファンネルなど
目一杯手をかけたこの作品、きっとこの先も捨てられないだろうなと思います(笑)