先日の東洋文庫へ行った後、某所で印刷博物館を薦められた。
で、江戸川橋から神田川沿いを歩くこと8分、そこは凸版印刷ビルにあった。
印刷博物館なので、印刷の歴史やら資料が常設。
企画展は、ヴァチカン教皇庁図書館展
さすがは印刷会社の博物館、チラシの紙質、印刷の美しさ!ピカピカだ~~!!
でまた、この展示品が膨大で、根を詰めてみたものだから、えっらい疲れました。
おしまい。
ウソです。
今回の企画展では、「書物の誕生-写本から印刷へ」と題して、
数々の聖書などが展示されている。
元々、古い聖書に書かれた飾り文字などが好きで、
カリグラフィーを習ってたこともあるワタクシ。
どんだけ好きかと言うと、
タンス・コレクションに、こんなものや
こんなものがあったりするのだ。
これらは、ハイデルベルグや、ザンクトガレンで買ったコピーだけれど、
それでも行った当時の私には、大変な冒険のお買い物だった。
と言うわけで、ヴァチカンの蔵書となると、モノホン!
あぁ、お下品だ。。。
一つ一つの活字や挿絵の美しさ。
木版や活版印刷の美しい聖書を見ていると、神に使える人々や、
神の教えを広めようと努める人々の心が伝わってくるようだった。
神の言葉は基本ラテン語だけど、布教のためドイツ語やフランス語になると、
印刷の活字もリズムが変わるのが面白い。
貴重なのは、日本の天正少年使節団が持ち帰った印刷機によって刷られた「キリシタン版」
日本では禁止されていたため、ほとんど残っていない布教用の印刷物=
イエズス会の教理本「どちりいな・きりしたん」
これを見た時、一気に時代が遡ったような感覚にとらわれた。
すごいな~、すごいな~~。
やっぱりヴァチカンはすごい。
ところで、
図書館のプロジェクションマッピングもあったのだけど、
画像がぼやけてるのが残念。
ぼやけてるくせに、感覚はまんまと騙されて、平衡感覚がおかしくなった。
あれは、いらなかったかもよ~~。
常設展もなかなか面白かったのだけど、ヴァチカンで精も根も尽き果てて、
よろよろと昼食もとり損ねて帰宅したとです。
さすがに腰痛、肩痛、キターーー!
小石川へダブルヘッダーは無理。
でも、本当に観に行って良かったです。
Sさま、教えてくださって有り難うございました。