ケパとドルカス

『肝心なことは目では見えない』
これは星の王子さまの友達になったきつねの言葉。

歯を守るために戦う

2013年01月31日 | 健康・スポーツ

Dental  ケパとドルカス夫婦の共通の医者通い、 それは歯科医院通いである。

 

 私たちはかかりつけのY歯科医院(写真)へ週に一度か少なくとも二週に一度は行く。どうしてそんなに行くのかと思われるかも知れないが、これを私たちはずうっと何年も、そう、結婚以来続けている。これは通い続けなければならないものなのだ。こうした熱心な通院で、特に私の歯はかろうじて保たれている。健康に過ごせる幸せにあずかっている。

    

 初めは教師をしていた広島時代でのことだった。歯槽膿漏で左下奥歯を3本抜き、痛み止めがまったく効かないあまりの痛さに、トラさんとウマさんが同時にやってきて、5年間歯科医院に行けなかった。で、どうなったか?驚いたことに下あごの歯は動揺し、大移動をはじめたのである。そして歯が、何の痛みもなく自然に「ぽろっ」と抜けて行くという非常事態になった。さすがに急いで歯科医院に行ったが、「部分入れ歯」なるものを初めて装着することになった。

 その時の医師はこう私に言ってくれたである。「あなたの歯は、このままでは壊滅的である。絶対に直そうという気があるのなら、これ以上歯を抜かなくても済むような治療をしたい。しかしそのためには歯科に通い続けなければならないでしょう。それがあなたにできないなら、じきに総入れ歯にするしかありません」と。3本の部分入れ歯でもこれほど不自由を感じているのに、総入れ歯と聞いて私は震え上がった。そして深く、深く後悔し、悔い改めた。取り返しがつかない自分の体を大切にしてこなかった罪をである。


 入れ歯をつけてみて、これは私には按配(あんばい)が悪かった。ずっと違和感が伴うのである。気になってうまくしゃべれないのでは、「教師」という職業上ひじょうに困った。発音が不自然になり、そのことを気をつけながらと意識すると、伝えたい意図もうまく伝えられにくくなってしまった。失った自分の歯の欠け替えのない重要さを改めて気づき、さらに悔い改めた。その頃、信仰的にはちょうど今の群れに導かれ、驚くべきいやしの奇跡を耳にするようになり、奇跡を信じるようになっていた。

 そこで私は神様に「歯をもう一度生えさせてください」と祈るようになった。これはもちろん大奇跡である。なにしろ私は、「牧師」になると将来を語られていたので、牧師が「フガーッ、フガフガ」と何言っているのかわかりにくい言葉でしゃべったのでは、お話にならないと思ったかPhotoらである。・・・・・しかし歯の再生という奇跡は、なかなか起こらなかった。


 やがて初めの妻がガンで召天し、その後私は早期退職し、上京して牧師になった。しばらくしてドルカスと結婚した。このドルカスが「奇跡」を待ち続けていた私に、入れ歯を「インプラント」にするよう奨めてくれたのである。祈るとこれが医師の手による御心の「再創造」と示され、受けてみるとすばらしい!私は再びもとの自分の歯を手に入れたようになった。

 インプラントは手入れが大切である。行かないとダラダラになっておろそかになってしまう歯磨き。週に一度か、十日に一度くらいのペースが良い。「チェックを受ける」ことが励みにというか、私の場合「怠け」退治になるのだ。毎週のように通い続けて何があるの?と思われるかも知れないが、ブラッシングのチェック(自分ではどうしてもやっていない個所が毎回出てくる)や、医師による歯間清掃と歯垢除去は絶対必要だ。自分ではできない。

(写真は鏡にむかう私。根気と時間がかかるが、事後は気分爽快である)


 アメリカに行っている知り合いが、短期間帰国してその話を聞いた。歯が悪いので診てもらうと私同様「3本抜かなければならない」と言われた。そしてその費用が3000ドル(約25万ぐらい)かかると聞いて費用の高さに驚き、親類の見舞いがてら日本に帰国して治療を受けていると。その時、「ああ日本でなら、あなたは歯を抜かれる治療を受けることはなく、また将来も抜くことのないようトレーニングを受けられただろうに」と思った。

 アメリカのような高い病院代では足が遠のき、それで継続的な治療ができないなら「抜歯」という選択が当然だろう。あらためて我が国の「国民保険」の恵みを思った。痛くなってから「歯科医院」へは最悪である。頻度は私ほどではなくとも、月一から三ヶ月に一度くらいの歯科診療は最低必要なのではないだろうか。またそれを支えてくれるこの国の医療制度の恩恵を受けないのでは、もったいない。


 もう一つ付け加えると、歯槽膿漏など歯を不衛生にしておくと、糖尿病など万病の元になるという。最近ではアルツハイマーとの関係も証明されつつあるようだ。それはそうだろう。口中をばい菌の巣にして、絶えず害を体内に送り続けて、それで健康的な結果になるはずがない。

Indian_currey

 ダムの決壊寸前のような歯の状態でずっと踏みとどまっておれるのも、毎週通っているからだ。これも神様からしっかり体のことで悔い改めさせられからだ。

 歯を守るためには、まず「歯科医院は嫌だ、おっくうだという」自分と戦わなければならない。逃げては負けるのが必須。これは攻めて戦い抜くしかない。逃げるな、攻めろ。そして健康を恵まれよう。

 ところで毎回歯科治療のランチは、高円寺のグーなカレー(写真)がケパドルのご褒美である。歯科医院通いにも、こんなご馳走が待っているなら嫌でない。こういう余録をつくるのもよいのではないだろうか。   ケパ

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