ケパとドルカス

『肝心なことは目では見えない』
これは星の王子さまの友達になったきつねの言葉。

超前向きな生き方

2015年03月20日 | 随想
今は意識が戻ることは叶わず、昏睡が続くだけの母の思い出を語らせていただきたい。

母は基本的には朗らかな人で、いつも「負けちゃいけんよ」が口癖の気丈な人だった。例えばかなり昔になるが、深夜の雨の日、姉が子ども二人と義母を乗せたまま、過労で居眠りしたため国道のカーブを直進、擁壁にスカイダイブしたという大事故を起こした。あちこち骨折などをして重体で横たわっている娘、そんな娘にも「負けちゃいけんよ」と。
その場の理解では「怪我に負けるな」という意味でなく、「こんな事故ぐらいで運転に懲りちゃいけんよ」という意味だった。そばにいた私は、さすがにこれには「猛女!」と思ってしまった。その結果、猛女の娘、姉は治ると同時に即、運転を再開した。超前向きな母娘の生き方ではある。
その後も姉は、小さな事故しまくりだったが、兎にも角にもドライバー人生を全うしそうである。残念ながら息子の私には、この超前向きな性格の一子相伝とはならなかったようだが。(写真は昨年度の母) ケバ
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