ケパとドルカス

『肝心なことは目では見えない』
これは星の王子さまの友達になったきつねの言葉。

映画 「杉原千畝」

2015年12月08日 | 映画•映像
今日は久しぶりに映画を観に行った。公開中の「杉原千畝」である。外国人監督で日テレが制作し、ほとんどがヨーロッパロケで英語ばかりの異色の映画だった。が、かなり本格的なあ映画になっていた。

杉原千畝のことについては、イスラエルに重荷がある教会の者としては知っていた。映画「少年H」においても、日本到着後の彼らの様子が描かれていた。しかしやはり映像で観ると、当時の状況などまるで迫力が違ってくる。そういう意味では一見の価値があると思われる。

特に印象に残ったのは、杉原千畝個人がロシア正教徒だと思わせる、正教会で十字を切る仕草があったことだ。しかし例によって、宗教的な真相は一切触れられていない。いずれにしても日本人として数少ない、組織の方針に抗って人生を棒に振ってでも、為すべきことをしただけ、という誇れる人物がいたことは素晴らしいと思う。

ただその動機が、映画ではハルピン学院の校訓などの人道主義的結果のようにみせていた。しかし私はそれは最大の誤りであって、一人の神を信じる者として、ギリギリの状況での「自分を捨て隣人を愛する」行いであったことは明白だと思う。そこが不信仰国日本映画の限界点だと、正直嘆かされた。 ケパ







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