Happyday of LUCKY

日々の気付きと感謝を忘れないように綴るページ

ストライクゾーンの広い写真

2012年09月10日 | Photography
ブルーム・ギャラリーは本日、休廊日。わたしはグッタリしている。
先週の土曜日、日曜日の二日間で、個展を見に来られた大勢の方とお話した。
そのときは気が張っているので感じなかったけど、今朝、いつもの時間に起床できなかった。
起きてからもものすごい疲労感でカラダが重い。
ジョギングしようと思ってたけど、ちょっと無理だわ。



土曜日のパーティは人数は少なかったけど、わたしの一番近しい友人たちが集まってくれた。
とてもいい時間を過ごさせてもらったと思っている。
SIGNの写真茶話会でお世話になっている湯浅さんが、わたしの作品をこう評した。

「この1年あまり茶話会でこのシリーズを見てきた。はじめはマツノさんの中にある心象風景であったが、今年になって内容が世界に向いてきた。人間が産み出してきた物を、自然が爆発したように覆いかぶさろうとしている。赤外線写真という方法でまっ白に見せることで、緑をむしろ強調している」

このようなことを湯浅さんがいったあと、友人のHくんは「それは湯浅先生の見方・感じ方でしょ? 僕はちがう」という意味のことをいった。
ふだん、そんなにはっきりとものをいわない人なのに、この発言にわたしはおどろいた。
作品を見て彼の感じたなにかが、それをいわせたのだろう。

また友人のLさんは「いままで見てきた作品のなかで、一番マツノさんらしい」と評価してくれた。
ほかの人たちともとても濃い内容の話ができたのに、いざ文字にしようとすると断片的にしかことばが出てこない。
パーティでのようすを録画しておけばよかったと後悔している。



きのうの日曜日は一般のお客さまもたくさん来られて、ほとんど休憩する間もなく、お話をさせていただいた。
さっと見て帰られる方もいたが、ほとんどの方が長い時間おられて、何回も作品を見ている。
そして多くの方が自分の感じたこと・見えたことをわたしに語られて、帰っていくのがふしぎであった。
前回の「GANGA」展のときは、写した場所とか、写っているものがなにか、ということを聞いてくる人が多かったけど、今回はどこにでもあるような公園や団地なので、場所を聞く人は少ない。
写真の内容を理解するというのではなく、この写真をきっかけに自分の記憶をたぐりよせ、自分の気持ちをそこに投影しているように思えた。

まさにHくんが「それは湯浅先生の見方・感じ方でしょ? 僕はちがう」といったことを、ことばを替えてそれぞれの人が語っていく。
こんなに見る人に語らせる写真って、なんなんだ?
ブックファイルの作品も含めて、今回の50枚は意外にストライクゾーンが広いことにあらためて気づいた。

BAD & GOOD NEWS

2012年09月05日 | Life
わが家のトイレはTOTOのウォシュレットである。
今どきべつにめずらしくもないが、きのう突然、水が流れなくなった。
取扱説明書をひっぱりだして「故障かな?と思ったら」を読みながら、電源をリセットしてみる。
でも、まったく動く気配がないので、メンテナンス会社に電話をしたら、予約がいっぱいであしたにしか行けないという。それがきのうの話。

で、きょうの15時の約束だったのに、30分も遅れてやってきたから、いくら気の長いわたしでもイラついてしまった。
なぜなら夕方から仕事の打ち合わせで、16時までには出発しなければ間に合わないからだ。
「あと30分で出ていかなあかんので、急いで見てもらえますか?」といったら、業者の人はあわててトイレにかけこんだ。
どうやらタンクの水が基盤の方へ漏水して故障したようだ。基盤ごと取り替えないといけないらしい。
その取り寄せに早くとも2~3日はかかるという。
「申し訳ございませんが、バケツ対応でお願いします」といってその人は帰っていった。
バケツ対応とは、バケツに水を汲んで手動で流すということだ。なんてこった!
なんでも電気じかけになって、便利なことも多いけど、壊れたときは素人には手に負えないから困る。あーあ。

そんなわけで急いでバイクにまたがり、打ち合わせのある会社へ向かう。
ある交差点で右折信号が目のまえで消えたのに、そのまま無視して前の車についていった。
すると、「ウ~~~~」と赤灯を回してパトカーが追いかけてきた。オーマイガッ!
おとなしく左に停車すると「お急ぎのところ、すいませんねー」と警官がやってくる。
ここ10年くらい無事故無違反でゴールド免許だったのに、くそー。
「あれはダブルですか? いやエストレアかな」なんて、人の気持ちを逆なでする警官にイラつきながら、サインをしてパトカーを降りる。



会社に着いたらわたしが一番だったので、なんか複雑な気分になる。
2分弱の信号待ちくらい、まったく問題なかったのに、焦っているとロクなことがないね。
打ち合わせを終え、帰りにブルーム・ギャラリーに寄るとグッドニュースが待っていた。
なんと作品が1枚売れていたのだ。
去年は友人や知り合いに買ってもらったけど、今回はぜんぜん面識のない方で、ご本人さんも写真を撮っていると聞いたので、ちょっとうれしかった。
これでさっきの反則金はペイできた。って、悲しすぎる・・・

個展初日 幸先のよいスタート

2012年09月04日 | Life
ついに写真展「夢の跡」がはじまった。
夕食の仕込みに時間がかかり、家を出るのが少し遅くなる。
開廊時間の12時に15分ばかり遅れて到着すると、若者たちがブルーム・ギャラリーからぞろぞろと出てきて帰っていった。
一番さいごにいた人に声をかけると、ビジュアルアーツ大阪の学生さんだった。
どうやら授業の一環として見に来てくれたようだ。

ブルーム・ギャラリーのディレクターさんに聞くと、アーツの先生が学生さんを連れて来られたらしい。
たまに学生さんと見に来るというから、今回は一応、その先生の目に止まった写真展だったのかもしれない。
「よし、これは面白そうだから、学生たちに見せておこう」ということで来廊されたのであれば、うれしいかぎりだ。
その先生とは「写真界に久々に登場した偉才」と評される写真家・百々武さんである。
百々先生、ご来廊・ご引率ありがとうございました。

そのあと知り合いの絵描きさんやSIGNの写真茶話会でよく顔をあわすAさんも来てくれた。ありがとうございます。



あっ、それからentradaのディレクターさんの写真撮影も無事にすみました。
そのうちインタビュー記事といっしょに、きょうの写真もアップされるそうだ。
すでにインタビューされた内容はテープから活字におこされ、きょうは校正刷りを見せてもらったが、支離滅裂な話がうまく編集(脚色?)されていて驚いた。
なんかうれしいような、恥ずかしいような妙な気分である。

搬入したものの完了せず

2012年09月02日 | Photography
大阪は日中まだまだ暑いけど、朝夕はずいぶん涼しくなってきた。
きょうは朝食を先にとり、8時すぎからジョギングに出る。日射しはそんなに強くない。
8月は仕事がないかわりに、しっかり運動する時間がとれたので体調はすこぶる良い。
きょうは最近では一番速いペースで走れた。
10キロ52分40秒だから1キロ平均5分16秒。このペースでフルマラソンを走れたら3時間42分14秒というタイムだ。
じっさいはきょうの4倍も走るわけだから、途中でペースは落ちてくるのだけど、どこまで持つかは本番までの走り込み量によると思う。
大阪マラソンは11月25日(日)。あと2ヶ月と22日ある。



夕方、写真展の準備にブルーム・ギャラリーへいく。
スタッフのZさんの手伝いで額装作業はどんどんすすむ。
きょうまでやっていた展覧会の片づけがほぼ終わり、いよいよ展示作業に入る。
さあ、ここからが本番。
まず壁面にそって作品を足元に並べていき、となりどうしのつながりや流れを見る。
一応考えてたとおりに置いてみたが、どうもしっくりこない。これは手なおしが必要。
だが1枚動かすと、まるでパズルがくずれるように、あっちもこっちも動かさずにはいられない。

1時間以上かかって、ようやく形になってきた。が、まだ完成ではない。
どうしても気になる1枚が出てきて、それがあるために流れが悪くなっているので、べつの作品と入れ替えることにした。
ただ、その入れ替えるためのプリントは準備していないので、あしたプリントして、あさって初日がはじまるまでに入れ替えなければならない。
ほかにもまだ気になるところがあって、初日当日に作業やら確認をしなければならない。こりゃ綱渡りだね。

しかも初日は、わたしの作品をウェブ販売していただいているentradaのディレクターさんが一番にやってきて、わたしの顔写真を撮影するというから大変!
ああ、だれかスタイリストになってくれませんか、昼メシおごるから。