Happyday of LUCKY

日々の気付きと感謝を忘れないように綴るページ

ロダゴンからニッコールへ

2013年01月19日 | Camera
おかげさまで正月から忙しく働いている。
なのでアナログ暗室を再開する準備がなかなか整わない。
先日、屋根裏部屋から引伸機やバットや薬品を溶かすビーカーやらを出してきたのだが、いくら探しても引き伸ばしのレンズが見つからない。
3年ほどまえにデジタル暗室に移行したとき、処分してしまったのか?
ライツのフォコターとローデンシュトックのオメガロンは売った覚えがあるけど、たしかローデンシュトックのロダゴンはまだあったはず。
フォコターのピントの深さとコントラストの高さはよかったけど、ロダゴンの柔らかい階調がわたし好みだったので、これをよく使っていた。

もしかしたら、と思い、引伸機を置いていた作業台の引き出しを開けてみると、はたしてロダゴン50ミリと80ミリが入っていた。
じつはこの作業台のある場所は湿気の多い風呂場なのである。
恐るおそるレンズを覗くと、みごとに後玉にカビが発生している。しかも内側に。
ああ、防湿庫に入れておくべきであった。
いくらいいレンズでもこうなるともう使えない。



泣くなくロダゴンをあきらめ、ヤフオクでエル・ニッコール50ミリを買った。
こうやって2本並べてみると、前玉のコーティングがまったくちがうことに気づく。
左のロダゴンにはほとんど反射がないのに対し、ニッコールにはいろんなものが写り込んでいる。つまりコーティングがよわい(もしかしてノンコーティング?)。
まあ、これで撮影するわけじゃないので、関係ないのかもしれないが、ドイツ製品と日本の製品との差はこんなところにもあるのだ。
というかドイツ人のモノづくりに対するこだわりや徹底ぶりにはいつも脱帽してしまう。

さあ、このニッコールがどんな写真を生み出してくれるのか。
いやが上にも暗室再開への期待が高まる。
(だが、まだ揃えなければならないモノがいろいろある)

高見山へ霧氷を見にいく

2013年01月13日 | Life
山好きの友人Pさんと7時15分発の快速急行に乗って榛原へ向かう。榛原駅からは臨時便のバスで高見山登山口へゆく。
バスには同じような格好をした老若男女が満員。40分ほどで登山口に到着する。
この季節は山頂付近で霧氷が見られるのだが、きょうは気温がやや高めなので、はたして見れるかどうか。

シューズの紐をしっかり結び、スパッツを履く。
スパッツというのは雪山を歩くとき、シューズに雪が入らないように足首をおおう雪除けのことだが、最近はゴワテックス製で通気性のよいものができている。きのう、石井スポーツで購入した。
入念に準備体操をして登山開始。

高見山の標高は1248メートルで登山口が500メートルくらいなので、じっさいに足で登るのは700メートルほどだ。六甲山より歩く距離は短い。
白い息を吐きながらゆっくり歩いていると、じわっと汗ばんでくる。
ランニングほど呼吸は苦しくないが、足への負荷はけっこう強いから、いいトレーニングになる。
夏山もいいけれど、冬山のこのピンと張りつめた空気は本当にうまい。



標高が900メートルを超えたあたりから雪がちらほら見えてきて、踏み固められた地面は凍っている。
アイゼンを装着しザクザクと歩く。といっても積雪は1センチにも満たない。
このぶんだと霧氷は期待できないだろうな。



約2時間半歩いて、ちょうど正午に山頂に到着。
案の定、霧氷はまったくない。残念だがまたの機会に。
奈良と三重の県境に位置するこの場所からは、北に宇陀山系、南に大峰山系がまさにパノラマで臨める。
昼食はPさんがキャンプ用のミニコンロでお湯を沸かして、インスタントのみそ汁をつくってくれた。
温かい汁が腹にしみわたる。こんなに旨いみそ汁を飲んだのは久しぶりだ。

帰りは高見平野へ下る約2時間のコース。
さいごは村営たかすみ温泉に浸かって登山の疲れを癒す。(料金500円はリーズナブル)
惜しむらくはこの施設内にはアルコール類の販売がないこと。外にもないよ。



冬山で痛ましい遭難事故が相ついでいるが、高見山のこのコースならアイゼンさえ持っていけば、初心者でも安全に十分たのしめる。

古いライカと長くつきあう

2013年01月11日 | Camera
例のモノクロネガは、全部のカットでカブリが発生しているわけではなかった。
3~6コマに一度くらいの発生率で、子細にチェックした結果、シャッターを切ったあと、つぎのシャッターまで時間のあいたコマにカブリが生じている。
テンポよくシャッターを切って巻き上げたコマには発生していない。
それとフィルムの下端から光がにじむようにカブっているので、どうやら裏ブタのヒンジ部分から光が入っているようだ(フィルム上では天地が逆さまになるからね)。



不格好だがこんなふうにヒンジ部分を目張りすれば、とりあえず急場はしのげると思う。
でももうお歳だから一度ドックに入って精密検査を受けた方がいい。
せっかく安く手に入れたのに、オーバーホール代の方が高くつくかもしれない。
ま、それも含めて「ライカを使う喜び」ってことなんだな。



久しぶりにルーペを覗きこんでネガの写りもチェックする。
白黒画像を脳内で反転させ、撮影した場面を再現する作業はやはり楽しい。
じっと見ていると24×36ミリの世界に吸い込まれていくようだ。
それにしてもライカのレンズはよく写る。
中央部のシャープネスは当然だが、周辺の描写もピシッとしていて流れているコマがない。
だからみんなノートリミングで焼くのだな。

それからローライ・ゾナー40ミリの写りがすばらしく良いことにあらためて気づく。
適度なコントラストと立体感がすごい。
ゾナー40ミリといえば「ローライ35S」という高級コンパクトカメラ(このことばもなつかしい)に付いているレンズで、小振りながら写りには定評のあるレンズであった。
ただコンパクト機なのでレンズの取り外しはできない。
それが今から10年ほどまえに、同じレンズ構成でライカマウントのレンズが発売された。
こいつを買っておいてホントによかった。
ライカレンズに比べたら、そんなに高いものではないので、今でもヤフオクとかで手に入るかもしれない。

こんまりする

2013年01月09日 | Life
近藤麻理恵(=こんまり)さんの「人生がときめく片づけの魔法」という本を読んで、去年の暮れから大掃除をしている。
いろんなTV番組でも紹介されているのでご存知の方も多いと思うが、この本は単なる整理整頓のノウハウ本ではない。
自分のもっているモノとしっかり向き合って、本当に必要なモノだけを身のまわりに置く。
そうすることで、いろんなことがどんどんつながりはじめ、人生が劇的に変化していくとこんまりさんはいう。

たとえばこうだ。
「自分の持ちモノに対して、一つひとつときめくか、どう感じるか、ていねいに向き合っていく作業は、まさにモノを通しての自分との対話」
「片づけをして部屋がさっぱりきれいになると、自然と自分の気持ちや内面に向き合わざるをえなくなります。目をそらしていた問題に気づかされ、いやがおうでも解決せざるをえなくなる。(中略)そしてその結果、人生が大きく動きはじめていきます」
「一つひとつのモノと真っ正面から向き合うことで、モノは私たちにいろんな感情をまざまざと呼び起こしてくれます。その感情こそが、これから生きていくエネルギーに転換されていくのです」

こんまりさん自身も、そしてこの本を読んだ人からも生活が好転してきた体験を語っている。
「片づけをしたら、自分のやりたいことが見つかりました」
「仕事の面で、迷わなくなった」
「なぜか3キロやせました」

ウソみたいな話だが、だまされたと思ってわたしも実践してみた。
片づけには手順(衣類→本類→書類→小物類→思い出品)があって、暮れに「衣類」を、きょうは「本類」を片づけたが、まだまだおわっていない。
わたしの場合、膨大なネガとプリントが「思い出品」になるので、これがやっかいである。
でもこれを完遂すれば、なにかあたらしい展開が見えてくるような気がする。
いや、きっとそうなるにちがいない。

ショックすぎる話

2013年01月08日 | Camera
朝一番に大腸がん検診のための検便をOクリニックへ持っていく。
その足でランニング。約15キロを走る。
帰宅して昼食をとり、あれこれ考え事をしていると、電話が鳴る。

きのうモノクロフィルムの現像に出したプロテクの西宮本社からだった。イヤな予感。
担当者曰く、2本を除いてあとはすべてカブっているとのこと。
パトローネの番記を読みあげてもらったら、カブっていない2本はニコンのFM2で撮ったもので、あとはライカM2だとわかった。
ボディのどこかから光が入っているわけだが、いったいどこから?
M型ライカはテレンプ(遮光用スポンジのようなもの)を使わずとも光が入らない構造になっているのにふしぎだ。
症状の程度はあした上がってくるフィルムを見てみないとわからないけど、修理しなければならないのは確実。
ただライカはどんなに古いモデルでも、よほどのことがないかぎり修理できるのが救いである。

M2で作品をつくると決意したばかりなのに、なんということだろう。
正月に撮った写真もおそらくダメだわ。ああ、神さま。