孫文さんの“多摩たまの隠れ部屋”ブログ編

「孫文さんの“北京の隠れ部屋”」を「孫文さんの“多摩たまの隠れ部屋”」に変更しました。

ISSミッション

2013年11月13日 01時01分01秒 | 日本雑感 (日本の話題何でも)
いま、若田光一宇宙飛行士が宇宙に居る。 ISS(国際宇宙ステーション)の第38次長期滞在クルーとして活躍している。
先日NHKの国際放送を見ていたら、出発前の訓練の様子を行っていた。
39次長期滞在では日本人初の船長としてのミッションが待っている。
そのミッションにおいてリスク管理に関して、ISS内でインシデントが発生した際のアクションについてトレーニングを行っていた。
火災(と思われるインシデント)が発生。 船長として的確な指示を出す、いや迷っているのか?
ともかく、責任者の立場として、全体を把握して瞬時に判断を下す力量が求められるのは宇宙でなくてもビジネスの世界でも同じ。
そして、若田船長は無線でクルーと交信していたが、クルーがいる現場近くに移動した若田船長。
船長が場所を移動したことをクルーが知らない。状況把握のため、若田船長がクルーの近くに移動したことを知ったクルー。
そして若田船長はクルーと無線ではなく口頭で意思疎通を図る。
そして、そこに落とし穴があった。
無線を使用しての会話はその内容が地球にも伝わっている。しかし、無線を使わず口頭のみの会話は地上には伝わらない。そのため、地上では何か起きているのか、状況の変化などが掴めない。
トレーニングではそのことが指摘された。

飛行機は航行中に、位置確認のための信号を出す。また夜間でも見えるようなライトをつけて飛行する。
自分はココにいますよ~と知らせている。
軍事目的の潜水艦はその位置を探られないよう、隠密裏に行動がミッションなので外部へ音や電波などが漏れないよう気を配る。

我々も仕事でE-mailを使う。 E-mailの弊害もある。 例えば、ナニが何でもccを入れれば良いと言う物ではない。
コミュニケーションの手段の1つのE-mail。しかし、ccを入れることで、自分はこんな仕事をしています。
場合によっては周囲にhelpをお願いするかもしれませんというサインになる。
会社によってはコンプライアンス面からccでの返信をルール化しているところもある。
なぜなら仕事はチームで行ってこそ、一人の力量以上の力を発揮し、作業の分担によって大きな仕事が出来るから。
不在のときでもチームとして、顧客に対してクイックアクションができる。
そして、チームの目標となる指針に従って作業しているかの確認となる。

若田光一船長のトレーニングの様子をテレビで見ていて非常に感動的だったし、ビジネスマンとしてあらためて感じることが多かった。
以前JAXAの友人から、若田さんは最も信頼されている宇宙飛行士の中の宇宙飛行士と聞いたことがある。

無事にミッションを終え帰還を願っている。