野毛小路といったら“若竹”です。
では、なぎら健壱師匠に、ちょっとお店の紹介をしていただきましょう。
*昭和の香りを色濃く残す満員御礼の焼き鳥店
ここは神奈川県横浜市中区野毛町一丁目。野毛といえば、酒飲みなら知らぬものはいないほど、大小さまざまな飲み屋が軒を連ねる繁華街。人様がふつうに思い浮かべる、港町横浜のイメージと大きくかけ離れたディープなスポットで、その名も「野毛小路」と呼ばれるあたりは、まさしく居酒屋パラダイス。ついつい、はしご酒をしたくなってしまう店ばかり居並んでいる。
いや、なんでスケッチ風よ?
――途中略――
というわけで「焼き鳥若竹」へ。おや、まだ開店前ですよね。なのに、もうお客がちらほら……。それも、みなさん、注文するでもなく、カウンターの大将とママの仕込みを見守っているような。そう、ここでの注文は開店時間になってから。客はそれまで黙って待つ。というか、先に入っておかないと、すぐ満席になっちゃうから席をキープしているのだろう。お店の準備が整えば、ママが客に声をかけ、客もそれに応じてビールや焼酎を注文。
ちなみにぼくは、さっきビールをいただいていたので、燗酒にしてみました。よさげな燗つけ器が真正面に見えてたから。
で、ここ、焼き鳥屋さんでしょ?ナニがあるのかしらん?と様子をうかがうと、みなさん、おまかせを。
「うちはメニューがございませんから。朝仕入れた、いいものをお出ししています」とはママ。あらあ、いいじゃないの。鮮度と旨さに自信あり、ってことだね。じゃ、こちらもおまかせします。
おまかせしたら、写真の他に、つくね、手羽、ハツ、ネギ間をいただきました。途中で出される、
ウズラの卵入りダイコンおろしが泣かせます。
――途中略――
ほどなくして、皮、手羽が焼き上がり、添えられた自家製味噌とともにいただく。
この味噌が絶品。マイウー!
「ここの食べたら、よその鶏は食べられないでしょ。なんといっても朝絞めたばかりで、冷凍なんぞ、いっさい使っていないんだからさ」
ほんと、最高にうまス!
「お店をはじめた57年前、先代、私の叔父なんですが、ナニか売りになるものを探したところ、中華街の知り合いから、このお味噌のレシピを教わったそうです。以来、これがウチの味になっていましたね。
よく、教えてって頼まれるんですけど企業秘密(笑)。一度だけ、同業者の方にお話したら、〝こんなに手間とお金のかかることはできない〟っておっしゃってたわ」
参りましたm(_ _)m。ていうか、味噌だけでもアテになります。がすすんじゃうなぁ。
いつものことだろう。
途中で出してくださる鶏のスープも美味、いや滋味か。
このスープがうまいのなんのって。ぼくはしかと見ました。菊正宗がヤカンにドバドバ入るのを。鶏と酒の旨味が合体したんですね。まずいわけがありません。
以上、なぎら師匠の体験リポートをおりまぜながら、今回の記事とします。
参考資料は↓↓↓。
食楽 2009年 03月号 [雑誌](2009/02/06)不明商品詳細を見る |
こちらの「なぎら健壱の絶滅食堂で逢いましょう」に載ってます。
“若竹”やりよる店でした。
今度は漫画バージョンか?
さて、本日の脳内ジャズは、
バードランドの子守唄(2009/03/18)マンハッタン・ファイブ商品詳細を見る |
こちらから「EAST OF THE SUN」はいかがでしょうか。
【くりす的全国名酒場紀行/若竹】←詳細
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