Chris's monologue

二匹+ONE?のクマンズとChris(謎の生命体)の怠惰な生活

あいしゃPart. 1

2009-10-25 11:21:26 | 思い出のようなもの

西海岸で初めて買った車ボロクソワーゲンです。

ボロクソ言うな!Volkswagenだ!(日本ではフォルクスワーゲンって言うの?)

今も貧乏だけど、このころはもっと貧乏でした。
だから高い車は買えなかったんです。
でも、これが基本なんです。
高級車を乗り回してる輩はドラッグディラーばかり。
だからフツー、BEVERYHILLS 90201みたいなことはありません(高校生が高級車ばかり乗ってるような地域)。
特にぼくの住んでいた近所では皆無です。
学生はワーゲンを買って、エンジンの基礎を学ぶものなんです。
壊れては直し、壊れてはまた直す。しまいにはエンジンそっくり取り替えたりね。
それに、なんか愛らしくていいでしょ。
日本ではビートル(カブトムシ)と呼ぶけど、こっちではバグ(bug=昆虫)と呼ばれています。
ナンバープレートをバンパーに取り付けていないところがお洒落でしょ。

ダッシュボードにナンバープレート置いとくな!

これでサーフボードなんか積んでたら、それこそサーフィンUSAです。
サーフィンUSAサーフィンUSA(2008/12/10)ビーチ・ボーイズ商品詳細を見る


スピードはそんなでません。そんでもってエアコンもなければハンドルもパワステじゃありません。オマケにオートマでもないし……。
でも、ぼくはこの車が大好きでした。
この車で、

カリフォルニアのビーチを走るのが大好きでした。
写真は、

google地図】←で詳細を見るはclick
この辺り↑↑↑です。
マイナーなところだけど、かなり好きなビーチです。
後ろに見えてる山(PALOS VERDES)には、お金がいっぱいあるヒトたちが住んでます。

しかし、このぼくの愛車、とんでもない事件に巻き込まれたんです。
家でお昼ねをしていたら、外でドッカンってもの凄い音がしたんです。
湾岸戦争があった時期だから、フセインが爆弾を落としたのかとびっくりっして、慌てて表に出てみました。
すると、なんとぼくの愛車が……

こんな無残な姿に。

ぶつけたのは後ろにいる黄色いトラック。
もちろん警察を呼びました。
けれど……
この黄色いトリさん、じゃなかった、黄色いトラックさん、ガバメントのお勤め車両。
詳しいことははぶくけど、この車にぶつけられると保険がおりません。そ、そんなー!?
(訴えようかと思って半年ぐらいすったもんだがあり、結局挫折)
ぼくの愛車は、買ってほんの数ヶ月で歯医者となってしまったのです。

廃車だ。オヤジギャグ止めろ!

あまりにも過酷で悲惨な話なので、

心温まるサービスショットをどうぞ。

次回カテゴリ【思い出のようなもの】では、「あいしゃPart. 2」の予定。
青い車の次は真っ赤な……

ポルシェか!?

つづく。。。




又佐

2009-10-25 08:54:24 | ビバ☆オヤジ酒場

神田の“炭焼・肴 又佐”です。
ここ、ずーっと来てみたかったんです。
それはサバが食べたいから。
あ、大島弓子さんのサバではありませんからね。
ぼくが言ってるのは、鯖。
九州長浜市場直送、朝獲りの鯖。それがここ“又佐”では食べられるんです。
本日念願が叶いました。

お通しは煮物でした。
お酒のラインナップを見てみると、九州の肴を出す店のわりに、他の地方の酒の揃いもいいみたい。
では、手始めに、太田センセイが『太田和彦の日本百名居酒屋』#43の“くさ笛”でたのんだ酒を注文することにしました。
ちょっと暖かい日だったので、春鶯囀(しゅんのうてん)を冷でいってみました。(太田センセイは言わなくてもわかりますね。無論、燗です)
では、この春鶯囀(山梨の地酒だよん)の名の由来をご紹介。
蔵元を訪れた歌人の与謝野晶子が「法隆寺など行く如し甲斐の御酒春鶯囀のかもさるる蔵」と歌を詠んだ事が名の由来です。

陶器のグラスになみなみと注いでいただきました。もちろん皿に零して皿までなみなみと。
とても飲みやすい酒だけど、これは燗をしたほうがよかったかな。
そしてやってきました、

本日のお目当て、サバの三点盛り。
左から生サバ、中央ゴマサバ、右〆サバです。
では『食楽』のバックナンバーから紹介しましょう。
*2009NO. 46
鯖や鯵、光物に目がなくても、鮮度が如実に出るものだから確かな店じゃないと怖くて手が出せない。でもご安心を、福岡は長浜市場から仕入れるこの店なら、朝泳いでいた魚が空を飛び、夜には口に入るという算段だ。
「福岡は近海に漁場がたくさんあり出荷もクイック。特に鯖はいいですよ、西の鯖は青というより黒々していて太く、金色がかっている」と平賀店長。サバ三点盛りに必ず登場する生サバは、まだ生きてる!?と錯覚するほどの皮のコリコリ感、もちっとした身のやわらかさも独特だ。「獲ったその場で血抜きをし、死後硬直しないよう氷を詰めないで送ってもらうから食感がいいでしょ」――(続きは買って読んでね)
食楽 2009年 03月号 [雑誌]食楽 2009年 03月号 [雑誌](2009/02/06)不明商品詳細を見る

こちら↑に載ってる三点盛りの写真には、炙りサバがありました。
生サバはひと口食べて、そのうまさに目がとろんとしてしましました。
恍惚ゥ……。
今回の鯖は韓国の済洲島沖で獲れたものらしいです。
いや~、まいりました。これは只者ではない鯖君です。
けれど、本日いちばんびっくりしたのは、

これ
チョーコー醤油。
九州は長崎の醤油なんだけど、びっくりしました。
醤油なのに甘いんです。
刺身にどうなのかなぁ……って思ったけど、驚くほどこれが合う。
目から背びれが零れ落ちました。

それをいうならウロコでしょ。

燗酒を飲みたくなったので、またもや山梨の酒で「太冠」を注文。
これも“くさ笛”にありました。(太田センセイも読み上げてました)
南アルプスの水で造ってあるんだって。
そしていっしょに注文したのが、

自家製イカわた醤油漬(早い者勝ち)。
これも醤油がちがうからなのかなぁ、かつてない味わい。
はっきり言って極旨です。
あまりに旨すぎて立ちくらみがしました。

座っていて立ちくらみするバカはいない。

九州地方の煮込みがあったのに、ぼくは煮込み探検隊の名誉隊長であることをすっかり忘れ、ひたすら九州の魚を堪能してしまいました。

“又佐”はチョーお薦めです。

さ~て、本日の脳内ジャズは、

duolougue
から「KANASHA」をどうぞ。

くりす的全国名酒場紀行/又佐】←詳細

居酒屋

鈴傳

2009-10-25 07:33:29 | ビバ☆オヤジ酒場

こんばんは、久しぶりに熊田優作です。
ぼくの左手の細い入り口から見えてるように、サラリーマンがわらわらと立って飲んでいます。
ぼくのようなジーンズ姿はひとりもいません。
目立ってしょうがないです。

四谷にあるここ“鈴傳”は、酒好き――とくに日本酒好き――で知らなかったらもぐりです。
とにかく酒が好きなサラリーマンの巣窟みたいなところです。
会社帰りに一杯。
でも貴重な一杯は、どうせ金を払うんだから、旨い酒が飲みたい。
そんなときはここがベストです。
ということで、まずは一杯。
「すいませーん、十四代くださ~い」

いきなりそんな高級な酒かよ?

それでは、十四代をコップ酒(500円。ありえない安さ!)でやってる間に、店の紹介を安西水丸氏にお願いすることにしましょう。

【宮内庁御用達・創業一五七年の酒屋】
 日が暮れ始めた頃、酒屋に置いてある日本酒のラインナップを眺めながら、ふらりと店舗の奥をのぞくと、そこには、まるで悪ガキの秘密基地のように、ひっそりと、しかし適度なざわつきの中に、立ち呑みスペースが作られていた。カウンターには煮たまご、砂肝炒め、マカロニサラダ…。酒のアテにぴったりのおふくろの味がならんでいる。日替わりで十五種類ほどの酒肴を作っているのは、十年以上調理場を任されているれい子さん。お客さんはどんどん代替わりをし、その客筋の変化を目の当たりにしている。
「昔は大勢で連れ立っていらしてましたが、今は、一人でいらっしゃる方が多いですね」。
 江戸末期創業の酒屋、鈴傳。従来、酒屋は店頭でお客にお酒を呑ませる場所でもあった。ここ鈴傳もその伝統を、今に引き継いでいる稀少な酒屋である。終戦後、四谷に大蔵省や国会図書館が移転してきたのをきっかけに、立ち呑みスペースを利用するサラリーマンが増加。大蔵省が虎ノ門へ移転後も、近隣サラリーマンが変わらず足繁く通ってくる。
 酒屋の地下セーラーには、常時五百種類もの酒が保管され――(続きを読みたいヒトは買って読んでね。m(_ _)m)
東京銘酒肴酒場―古典酒場探訪ガイド (SAN-EI MOOK)東京銘酒肴酒場―古典酒場探訪ガイド (SAN-EI MOOK)(2008/11/17)不明商品詳細を見る



おふくろの味です。
十四代はフルーティーで、飲み口軽く、日本酒の概念を根底から変えるようなお酒で、これなら日本酒を飲めないヒトでもクイクイ飲めちゃうようなお酒です。
WOWOWの銘酒誕生物語にも登場しました。

手ぶれしてるけど、茄子味噌です。
燗酒が飲みたくなったので、燗酒専用「九頭龍」を注文。
あとでネットで調べてみてぶったまげました。
これ600円で飲ましてもいいんですか!?
この日だけなのかなぁ、黒龍祭りって書いてあったし。

こりゃあ、近隣のサラリーマンに目をつけられるわけですよね。
これぞ本物系の角打ち!
ワンカップでカキピー目当ての客はご法度です。
ぼくは、ここの女将さんの笑顔が大好きになりました。
また美味しいお酒飲みにくるね。
店舗のほうに回ってみると、銘酒誕生物語に登場したあんな酒もこんな酒も……眩暈がしました。

註:写真にはないけど、「鈴伝」って看板も見えます。けど同じ店だよ。

さ~て、本日の脳内JAZZは、
Guitarist~Solo Guitar AOR Cover AlbumGuitarist~Solo Guitar AOR Cover Album(2009/06/10)鳥山雄司商品詳細を見る

から、ビリー・ジョエルの名曲で「JUST THE WAY YOU ARE」をどうぞ。

くりす的全国名酒場紀行/鈴傳】←詳細

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