12月に入りました。
もう今年も今月で終わりです。
みなさんの2009年はどんな一年でしたか?
新宿のイルミネーションが目に沁みます。
でも、イルミネに沁みてる場合ではありません。
今夜は、めったに呑めない限定酒を味わいに、わざわざ新宿に来ているんです。
JR新宿駅西口から少しいったところ。
“おでんじゃこめし でん”です。
地下にあります。
さっそく
をいただくことにしました。
ベルギービールがあって(ペシェとフランボワーズ)迷ったけど、ベルギービールはどちらもフルーツビールなので、無難なところでモルツ樽生を注文。
お通しは、
野菜スティック。
店内は少し暗めで、小洒落てます。
秘密の逢瀬にいいかもしれません。
でも、ちょっとBGMにラップミュージックはやめてほしいです。
おでんとじゃこめしが売りの店なので、おでんをたのむことにしました。
7品と12品の盛り合わせがあって、今回は7品840円。
ダイコンが4つも入ってるのに、1品とカウントされるのが嬉しかったです。
出汁は関西風。
では、さっそく兄に紹介していただきましょう。
太田和彦センセイです。どうぞ。
【めったに呑めない限定酒を味わいに。“おでんじゃこめし でん”<新宿>】
酒道家・太田和彦さんが堪能する
限定酒“ゆらぎ想天坊”の魅力
日々「いい酒、いいヒト、いい肴」を求めて居酒屋行脚を続ける酒呑童子の太田和彦さん。今宵は西新宿『でん』のカウンターに腰を落ち着ける。
目の前には越後の銘酒・想天坊の限定版「ゆらぎ想天坊」がでんと置かれ、心なしか太田さんの頬が緩む。
「久しぶりです、想天坊を呑むのは。限定版というのが嬉しいですね」
さっそくガラスの酒器に注いで一献。
「うん、旨い酒です。まさに淡麗旨口、名刀のようにキレがあって、舌を包む旨さがあります。その旨さもヤワではなくってしっかりしています。女性に喩えれば『素肌美人』でしょうか」
喩えンでもよろし。
太田さんと想天坊の出会いは数年前に遡る。越後は長岡駅前の居酒屋で店主から薦められたそうな。
「初めて口にしたとき、新潟から新しいタイプの銘酒が生まれたな、と感じました。新潟の酒は淡麗辛口で一世を風靡したのですが、その淡麗辛口という味わいに自縄自縛となり、一時、時代から取り残されてしまいました。それがこの酒の登場で、新潟の酒の可能性がまた広がると思いましたね」
――略――
「おや、酒の中から梅の香りがしてきました。これは決して鶏ささみ梅和えの匂いが移ったんじゃありませんよ。酒を呑んでいたら、パッと春先の梅の花が頭に浮かんだのです。越後の白梅。うん、こういう瞬間があるからお酒は楽しいんですよね」
銘酒は醸された土地の――続きは買って読んでね。二頁ぶち抜き!――
ということで、その限定酒をいただくことにしました。
純米酒ということで、燗をしてもらおうと思ったら、「うちは燗はしません」とのこと。
えええ!って思ったけど、まあ太田センセイも冷たいので飲んでいるみたいなので、じゃあ冷でいいです。
写真では、お洒落な酒器に見えたけど、出てきた器は、え、コップ?社員食堂にでもありそうなグラスでした。
でも、飲んでみると、確かにキレがあります。
食中酒にはぴったり。
イカ肝の沖漬けと合わせたら、相性抜群でした。
けれど……
店はけっこう空いていたんだけど、隣席のオヤジ系のヒトが、これでもか!ってぐらいマナー違反。
携帯をマナーモードにしておかあいわ、何度も何度も通話するわ、で煩わしくてしかたがありません。
連れは英会話の教師でしょうか、白人女性。
店の従業員に女性自慢をしたかと思えば、おそらく禁煙者であろう白人女性の隣りで堂々と喫煙するしまつ。
しかも声がでかいし。もううんざりしました。
はっきりいって、ニッポンジンの恥です。
本国に帰ったら、あの白人女性は日本人をどう評価するのでしょうか?
そう考えると、せっかくの旨い酒が、まったく味のしないたんなるアルコールと化してしまいました。
なんかくたびれたので、早々と店をあとにすることにしました。
ひとりイルミネーションを見る寂しいクマ。
金にものをいわせ、白人女を連れまわすバカなオヤジのいる新宿で、
ぼくの心の中に、ポッと灯りを燈してくれます。
おや?なんだろう?
ヒトがみんな吸い寄せられていってます。
何なのかなぁ?
ん?
また光った!
ああ、占いライトなのね。
どうりでカップルが多いわけだ。
ぼくはひとりぼっちなので、入る勇気がわかず、新宿から逃げるように次の酒場へ。
もう、帰って寝ろよ!
さ~て、本日の脳内JAZZは、
から居酒屋紀行シリーズでお馴染みの「Take Five」をどうぞ。
【
くりす的全国名酒場紀行/おでんじゃこめし でん】←詳細
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