敵は新宿二丁目の“昆”で「へぎそば」を食したようです。
ならば!
ということで、同じ新宿区にあるお蕎麦屋さんで一献。
といっても、たいていのヒトが想像する新宿ではありません。
ぼくって、思い出横丁や3丁目ばかり徘徊しているわけじゃないんだよ。
ここは、
裏路地がステキな神楽坂。
町のなかには古さと新しさが混在しています。
この煙突を見て、あ、熱海湯だ。ってわかったヒトは、そうとう遊びなれてる遊び人です。
いや、神楽坂の住人だったら誰でもわかるぞ。
【相馬@Chris's monologue】←ここにも熱海湯の写真貼ってます
本日は、そんな裏路地にある“蕎楽亭(きょうらくてい)”におじゃますることにしました。
“蕎楽亭”とか“昆”とかって、全部これに載ってたわよ。これ見たから行ったんでしょ?ほんとオトコの子たちって……バカ。
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“昆”は新潟。“蕎楽亭”は奥会津の蕎麦。
ということで、
まずは福島の酒で。
酒はぼくの大好きな奈良萬。
樽酒なので枡に注いでもらいました。
そして蕎麦前。
これ、なんだかわかる?
穴子の肝なんだよ。それの佃煮。
佃煮っていうから甘いのかなぁ…って想像してたんだけど、これがしょっぱい。
ひゃー!酒がすすむぅ!
ということで、
鱧(ハモ)子の煮こごりを注文。
これは上品な味。
こごりを見ただけで、その上品な味わいが想像つくと思います。
ごらんのとおり、ここは蕎麦屋というよりも、酒処といった感じの店。
だから、夕飯に蕎麦をたぐって帰るっていうよりか、酒と肴をじっくり楽しんで、〆に蕎麦をやる――そうした客が多いようです。
だから一度席に座ると、腰をすえる客が多いので、待つときはずいぶん待たされるかも。
上の店の外観の写真にも、待ち客が外にまでいます(中にも待ち客が待ってます)。
これ、まだ18時。
目の前の通りはフツーの住宅街。
こんな静かな場所で、
ひとり傾ける酒は格別。
埼玉の鬼若という酒をいってみました。燗酒で。
端麗辛口。
個性が強くないので、これで丁度。
なにが丁度かというと、
これをアテにやるのに丁度いい飲み口なんです。
ざると十割の二色そば。
なにもつけずに、そばをアテに。
粋でいなせな江戸っ子ならではのの楽しみかた。
〆には薬味とタレでたぐります。
蕎麦湯もいただき、ごちそうさまでした。
こういう店では「おあいそ」なんていいかたはやめてね。
「お勘定お願いします」と、きちんとした日本語を使いましょう。
車が入ってこれない裏路地を、
夕涼みがてらに散歩するなら、神楽坂しかありませんね。
さ~て、もう少しだけ飲んで帰ろうかなぁ。
居酒屋
【くりす的全国名酒場紀行@蕎楽亭】←詳細