センセーいるかなぁ?
といっても、アニ、太田センセーのことではありませヌ。
ここでのセンセーとはセンセーの鞄、弘美ちゃんセンセーのこと。
なぜならば、
ここは“御代家”、太田センセーと弘美ちゃんセンセーの密会居酒屋(御本人から聞いたことなので事実です)。
ぼくはいつかセンセーにご対面できるものと確信し通っているのだけれども、いまだ成功にいたらず空振りばかり。
だから今夜もひとりで、
赤☆チビチビ。
その間、もうひとりのセンセーにこの店の案内をしていただきましょう。
註:この店のことを書いたときは、まだ日記のコンセプトが確立しておらず、よってお店の詳細などは載せていませんでした
【御代家(前篇)@Chris's monologue】←のカゴに乗ってるし
【御代家(後篇)@Chris's monologue】←ばらなんこつ煮……うまシ!
※郷愁あふれる東京の隠れ里
この店は東京唯一の都電、荒川線。庚申塚駅のホームにある。電車をおりたそこに風にそよぐ暖簾越しに、ぼうっと店の明かりがある光景はドラマチックだ。ホームは出入り自由で直接にも入れる。場所の妙味だけではない実力店で、豊富な本格焼酎には前割りもあり、遠火の炭火で焼く砂肝、ねぎま、手羽など焼鳥は、外はカリッ、中はしっとりでたいへんおいしい。人気はポテトサラダと初夏に葱味噌で食べる生カブ。揚巻貝など季節の魚介もある。
手拭巻きで炭火の前に立つがっしりした主人と、バンダナ姿で運ぶ奥さんは中学の同級生。幼なじみ夫婦が営む電車ホームの居酒屋は、テレビドラマが書けそう。
入り口近くのカウンターで、やって来る電車……(つづきは買って読んでね)
太田和彦の居酒屋味酒覧〈第三版〉: 精選173
著者:太田 和彦
新潮社(2012-05-25)
販売元:Amazon.co.jp
ご主人は、“まるしげ夢葉家@赤坂”や“ぬる燗@浅草”のご主人とも仲良し。
そういえば、どことなく酒のセンスが似てますね。
【まるしげ夢葉家@Chris's monologue】←気さくなクマさんご主人
【ぬる燗@Chris's monologue】←センス抜群のイケメンご主人
赤☆のアテはエビとアボカドのサラダ。
ハァ~、弘美ちゃん……来ないかなぁ。
ところで、その弘美ちゃんって、いったいダレ? 北川弘美……とか?
センセイの鞄 (文春文庫)
著者:川上 弘美
文藝春秋(2004-09-03)
販売元:Amazon.co.jp
こっちの作者だよ
ぼくは常日頃から、この登場人物のセンセイは、きっと太田センセーに違いないとにらんでます。
まあ、ふたりして“御代家”に飲みにくるくらいなんだから、観察する恰好のセンセーでもあるしね。
ではここで、田ぜりと仙台あぶらふのおひたしをつまみながら、『ニッポン居酒屋放浪記 疾風篇』の解説を引用してみましょう。
解説者は弘美ちゃんです。
*太田和彦さんの文章が、好きです。
たくさん、私の本棚には、太田さんの本がある。
太田さんの本の多くは、居酒屋についての本だ。居酒屋で、酒を飲むといことについての本だ。そういう感じの本は、世に多くある。いい酒の飲み方。おいしい肴。心地よい器。行きたい店。食べる・飲むということのよろこび。たくさんの人がたくさんの本を出して、たくさんのことを言っている。
私はくいしんぼうの酒好きなので、そういう本があれば、ほう、と喜びながら読んでみる。いい本もある。へんな本もある。いい本ならば大事に飾っておいて、一生のうちに、もう何回か読むことだろう。へんな本は「ちちんぷいぷい」と唱えながら、うっちゃることだろう。太田さんの本は、ところが、そのどちらでもない。(つづきが気になるヒトは買って読んでね)
ニッポン居酒屋放浪記 疾風篇 (新潮文庫)
著者:太田 和彦
新潮社(2001-05)
販売元:Amazon.co.jp
ううう、弘美ちゃんセンセーの文章……いいなぁ。。。
ということで、食いしんぼうのぼくは、この「田ぜりと仙台あぶらふのおひたし」には、
燗酒しかないと加賀鳶 純米 翔を注文。
これがバッチシグー
天井を見上げ、旨い旨い旨い、と、三度うなずいてしまいました。
そして真打登場。
ぶりカマ。
炭火でじっくり焼いたぶりカマが、まずいわけがありません。
これはいい酒であわせたい。
大阪の名店“ながほり”で、そのうまさを知った奥播磨であわせてみました。
激マイウー!
もうセンセーたちのことはどうでもよくなってしまいました。
今宵、ただひたすらこの場に酔う。
最高のロケーションですから。
それを楽しまないと
居酒屋
【くりす的全国名酒場紀行@御代家】←お店の詳細