うちの母、80歳も越して、ずいぶんぼんやりしてきちゃっています。今までは、ムスメの世話をお願いするという感じでしたが、今はムスメに、
「ばぁばの事、頼むね。」
と言っています。記憶力は完全にムスメの方が頼りになります。母は新しい情報はもう全然頭に入らないようです。それでも、じっと家に籠りきりも心配なので近所のおつかいなどを頼んでみたりしています。
ある日、仕事前に、近所の銀行への預け入れ、食パンとバナナの購入を頼んでおきました。絶対に忘れるので、紙に書いて渡しました。
仕事から戻ると通帳が置いてありました。入金をお願いしていた銀行の通帳ではなかったので、「この通帳じゃないよ。」と伝えると、
「あら?そうだった?」
っとバッグの中をゴソゴソ。
すると出てきました。お願いしていたところの銀行の通帳。入金して欲しい現金も一緒に・・・入金、されていなかったです。。。
「銀行は行かなかったんだね。食パンとバナナは買ってきてくれた?」
と聞くと、
「買ったと思う。。。」
との返答。そこで探してみましたが、どこを探しても見当たらない。。。おつかいもしなかったみたいです。
ただ、出かけてはいる様子。
「何しに出かけたの?」
っと攻め口調にならないように気を付けながら聞いてみました。
「え~と、お昼食べて帰ってきた。。。」
と返答。
「・・・そっかぁ。」
結局その日は頼んだことはひとつも達成されてなかったわけです。今までそんなことは一度もなかったので、ちょっとガッカリ。
多分母自身も私の反応を見て「頼まれたことを出来ていなかった。」という事実に落ち込んでいたと思います。
これからこんなことがちょいちょいあるのかもしれません。認知症にだいぶ足を突っ込んでいる気配です。81歳にもなればこれも自然なことです。
それでもまだ一人で出かけたり出来るし、一応会話も成立するし、なんとかこのままもうしばらく頑張ってもらいたいものです。