ずっと見たかった映画「僕が跳びはねる理由」をようやく配信で見ることが出来ました。
自閉症の東田直樹さんの著書が原作となっている映画です。東田さんは重度の自閉症者でありながらご自身の気持ちを文章で記されていて、それまで誰も分からなかった自閉症のある人、当事者の気持ちを世の中に知らせてくれました。そして現在世界34か国以上で翻訳されています。それだけ多くの人が自閉症者が抱える世界を知りたいと思っていたという現れだと思います。
私も著書を読み、このブログでも紹介させていただきました。納得するところがあったり、驚くことがあったり、いろんな気づきを与えられました。それが映画化されたとなればぜひぜひ見てみたい!!っが、なかなか時間が取れず、緊急事態宣言もあり、映画館で観ることは叶いませんでしたが、今日から配信されると知って早速観ました。
映画はとても美しく、限りなく自閉症者の目線に近づいているんだろうなぁと思う映像が多く、少しだけ、本当に少しだけですが、自閉症者の人の世界に入り込めたような気持になりました。
心の中ではいろんな感情が渦巻いているのにそれを言葉で表せないって本当にストレスだと思います。一生懸命伝えようとしても、伝わらず、「知性がない」なんて言われる苦しみは計り知れないものだと思います。発展途上国ではさらにひどく、「悪魔の子」と言われたりしているようです。想像するだけでも悲しい気持ちになります。
映画には東田さんのように文字盤で言葉をつなげている人たちも出てきました。彼らの言葉がゆっくりと文字盤で紡ぎだされると、口頭でスラスラ出てくる言葉に比べ重く、意味深く感じてしまいました。
最後に
「僕の未来がみんなの未来とつながる。」
という言葉が出てきます。そう、みんなつながっている。私自身、つい忘れがちになってしまいますが、利用者さんに寄り添う気持ちを忘れずに、仕事をしていきたいと改めて思いました。
6月24日まで配信されています。
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