５年後生存率に思う

５年後５０％生存ということ
手術後、医師に５年後の生存率は５０％だよ、といわれた。

聞いた時はひじょうに冷静に再発率か、と勝手に理解した。

娘（医師）は、
「５年後生きている確率が５０％だということで、半分は元気になるって保障じゃないよ。ホスピスをしていても生存していることだから、もう少しだけ高くなるかな。でも通常の死亡率に加味しているからがんばかり考えなくても」

これもひじょうに冷静にあ、そっか、と思った。


術後、１４ヶ月が過ぎた
今朝みたいにお日様がさんさん照らす朝は気分がいい。
天候でこんなに気分が左右されるなんて、修行が足らん。
でも、すごくいい気分。
海辺を通勤しながらこのままずっと毎日が繰り返されるような暖かい錯覚に酔う。

そういえば１１年経ったよ、と書いていた人もいたよなあ、いいなあ、と暖かい憧れに包まれるのだった。


一週間始まり、昼食後、腹痛はじまる
新しい気分で取りかかっても、昼食でもうつまずく。
あまり食べたように思わなかったが、フライが？？？
もともと揚げ物はあまり好きな方じゃない。
腸ろうのあとのところが痛み、ペンギンさんのような歩き方。
「お腹、痛いんでしょ」
と軽くばれるのだった。
ロキソニン。


痛いとつかれます
仕事をこなすとへとへとで。
放散痛で背中まで痛い。
ロキソニンより効くのは一杯のワイン。
こうなると、命は長くないのかなと思うのだ。

でも、働きたい。
神経も体力も使う仕事だけど、働いていたい。


余後の歩き方
好きなことをして生きよう。

自己完結してなるべき頑張ろう。

まだまだ大丈夫だろう。

痛いと1日が長い。
働いているとつらい。

でも、まだまだやれる。
やらない理由ばかり見つけてはいけない。

このまま生きることがけっこう好きなんだと思う。


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