2014年1月9日 夢? それとも 欲?

2014年01月08日 | 風の旅人日乗
学生時代から、
セーリングでも仕事でもお世話になっている、
長く実業界で闘ってきた人物との会話の中で
出てきた言葉に、心が絡みつかれた。

「ただの自分の欲を、
希望とか、夢とかいったきれいな言葉に、
無意識に置き換えて、
勘違いしている人が
結構いるよね。」

身構えることなく、
ごく普通にシンプルに、
硬質な仕事の相談をしているとき突然に
穏やかに語られた言葉だったので、
よけい、心に絡みついた。

仕事の相談は有難いことにハッピーに終わり、
望んだ通りに楽しい一日にはなったものの、
名古屋から葉山に帰るまでずっと、
いつもだったら飲むビールも飲まずに、
ひたすらそのことについて考えた。

自分の夢は、もしかしたら、ただの欲?
自分の希望は、もしかしたら、ただの欲?


赤道近くの環礁に浮かぶ航海カヌー。




カウアイ島を目指す航海カヌーに
進路を教えるように浮かぶ月。




風を帆に受けて走る航海カヌーを
ステアリングする歳下の友人、
そして航海を共にするハワイ人の仲間たち。




夜航海の準備を整えた航海カヌーに
その日最後の光を投げかけてくる太陽。




オアフ島に戻ってきた航海カヌーを
出迎えてくれるように
ダイヤモンドヘッドの横から昇ってきた太陽。




これらはすべて、
ほんの少し前、つまり
あの震災の前までの自分の人生の中に
確かにあった時間と空間。


いつかまた機が熟したら、
新たな計画を携えて
その時間と空間と再び繋がりたい
と望むことは、
実現を目指すべき夢なのか、
それともただの、
欲張り過ぎな野郎なのか。

うー、これは意外と、
結構むずかしい問題に
絡みつかれちゃったみたいだぞ。