アメリカズカップ・イベントオーソリティーの
代表者とのミーティングで明らかになったことは、
2013年のサンフランシスコでの本予選と本戦に至る前の、
レースフォーマットの詳細です。
以下に記す新しいレースフォーマットは、
このレポートを書いている時点ではまだ公式発表もされておらず、
アメリカズカップのオフィシャルサイトにも掲載されていません。
AC45クラスを使ったアメリカズカップ・ワールドシリーズ第2シーズンは、
ワールドシリーズ2012-13と銘打たれて
来年2012年の2月のニュージーランドかオーストラリア(最終調整中)での
第1戦を皮切りに、2013年5月(イタリア・ナポリ)までの期間、
全10戦あるいは11戦で開催されます。
現時点でも公式には2012年のワールドシリーズから投入されることになっている
AC72クラスですが、実際には2013年の6月以降の、
本予選(ルイヴィトンカップ)で初めて登場することになります。
AC45クラスがワールドシリーズの制式艇として
2013年5月まで使われることになったことに伴い、
AC45 によるユースアメリカズカップ構想は、
早くともそれ以降に延期されました。
AC45でのワールドシリーズを2013年まで開催する目的のひとつは、
スポンサー集めに苦労する各チームが、
段階的に挑戦資金を獲得するのを可能にしたいからだと言います。
AC45によるワールドシリーズに参加している間は、
各チームは全長45フィートの艇で国際レースに参加する程度の資金で
チームを運営していくことができるのです。
この程度の資金であれば、
日本のヨット界にも可能性が出てくるのではないでしょうか。
ただし、ワールドシリーズにエントリーするためには
第34回アメリカズカップに参加することを確約した上でなければならない、
という縛りがもちろん付帯しています。
ここでは詳しい報告ができませんでしたが、
ヨット専門誌のKAZI誌12月号(11月5日発売)で
これらの詳細をレポートするページを割いていただきましたので、
現在と今後のアメリカズカップ詳細について興味のある方は
是非そちらをご覧下さい。