ボルボオーシャンレース中国三亜日記-7

2012年02月27日 | 風の旅人日乗
ボルボオーシャンレース中国三亜、
Tarzan取材チーム3人で、記念撮影。
充実したいい時間でした。


[photo by A.Nagamine]


コンパニオンウエイ周りなどの取り回しや
デッキや船内のデザインなど、
カスタム艇建造コンサルの仕事の分野でも、
大変勉強になった。




最新のボルボオープン70クラスが、
どれだけの荷重をかけながら
セーリングしているのかも、
勉強させてもらった。




それはそれとして、
今回の本来の本分である
いいページ作りに貢献できる
楽しい原稿を書かなければ
連れて行ってくれた関係者の方々に
申し訳が立たないぞ、と
自分にプレッシャーを掛ける夜明け前。

空白のワードファイルをモニター上に開いたまま、
養老猛司さんの『バカの壁』を読み返す。

なぜ今これを読まなければならないのだ。
時間がないと知っているくせに、
なぜそのうえ更にブログなどを書いているのだ。

テストの前日になると机の中を整理したくなったり
今読まなくてもいい本を読みたくなったり、という
こどものときからの不思議な癖が、
どうしても直らない。

あと2時間しないうちに
本日の関西日帰り出張の準備を
始めなければならん。
頼む、書き始めておくれよ!

ボルボオーシャンレース中国三亜日記-6

2012年02月26日 | 風の旅人日乗
CANPER船内の、出し惜しみ写真、その2。

船内どこでも撮っていいとは言われたものの、
ライバルから性能分析に使われる可能性の少ないところ
を選んで、公開します。



ここは、キッチン。
マストの前、トイレの後ろに位置する。
ここで、一レグ約2週間ずっと、
11人のクルーの朝・昼・夕・夜食を
作る。

食事はすべて、フリーズドライ食品。
水はすべて、海の水から塩分を濾して作る清水を使う。

太平洋横断スピード記録航海のとき、
ボクも太平洋の海水から作った清水だけで
2週間の航海をした。

太平洋の水が自分の身体の中を流れる、
という不思議体験。

海で遭難して行方不明のままの
セーリング仲間の身体から溶け出した有機物も、
自分の身体の細胞に入り、自分の身体を形作る。

海水から直接作った水を飲んで暮らしていると、
例えば、そんなことをごく自然に考える。

自分は、地球そのものをはじめとして
いろんな人たちや、いろんな物に生かされている。
そんなことをすんなりと理解できる。

例えば放射性物質で汚染された水を
平気で海に流す大人にならないように、
次世代の日本を担う子どもたちには、
そんな航海を体験させてあげたいと考えている。



明日からの1週間は、
関西、東北、東北、横浜、横浜、相模湾、と国内移動が続く。

その合い間の夜の時間帯は、
原稿仕事に没頭しなければならぬ。

ちょっとの間、ブログさぼるかも。

ボルボオーシャンレース中国三亜日記-5

2012年02月25日 | 風の旅人日乗
ボルボ・オープン70カンペールの
船内写真出し惜しみ、その1



なんだか分からないでしょうが、
写真左側がナビ・スペース。
第4レグ(三亜-オークランド)の作戦資料のようなものが
パソコンのモニターに出ていたので、
撮るのを自発的に遠慮した。

写真右側は、メディアクルーの仕事場。
ここで、レース中の迫力動画や写真を撮影/編集して、
毎日インマルサット回線でレース本部に送信し、
それがウエブサイトにアップされて
世界中のヨットレース・ファンが
パソコンでレースの様子を知ることができる。


下の写真は、
今日の日記には関係ないけど
中国・三亜に行く2日前に九州に行ったときに
飛行機から見えた江ノ島。




そして、烏帽子岩。



初めて烏帽子岩の形を俯瞰で見た。
次の烏帽子岩回航レースでは
もっと攻め込もう、っと。


ついでにオマケで、富士山っす。






ボルボオーシャンレース中国三亜日記-4

2012年02月24日 | 風の旅人日乗


最新のボルボオープン70クラスのデッキには、
今年建造することになりそうなある外洋ヨットの
艤装の参考になるアイディアがたくさんあった。

インポートレースでのジェネカージャイブ用に
テンポラリーにセットする、スピンロックのジャマー。
長いレグのレースでは降ろす。

なるほどね、そういうふうに考えればいいのか。
勉強になるね。



ボルボオーシャンレース中国三亜日記-3

2012年02月23日 | 風の旅人日乗
ワンデザインクラスの場合と同様に、
ほとんどのデザインが正しい「解」に行き着いた感のある
ボックスルールクラスのVO70クラスのレースでも、
スタートでつまずくと、
その後はなかなか前に出ることができない。



スタートで、
年式落ちの中国〈サニャー〉に押さえつけられた
ケン・リードの最新艇プーマ〈マーモストロ〉も、
順位をどんどん落としながらレースを終えた。




三亜滞在中は、毎朝ビーチをジョグすることができた。
中国で、そんな贅沢な時間を持てるとは
思ってもいなかったので
とても嬉しいことだった。


ボルボオーシャンレース中国三亜日記-2

2012年02月21日 | 風の旅人日乗


チームニュージーランド〈カンペール〉艇上で、
スタート前の打ち合わせをする、
スキッパーのニコ(クリス・ニコルソン 右)と
コ・スキッパーのステュー(・バナタイン)。

向こうに立って
メインセールのホイスト作業を見学しているのは、
レースの様子をオンボードで激写した
マガジンハウス社のYカメラマン。


このブログの読者の皆さんだけに特別公開!
〈カンペール〉のターゲットボートスピード表。



前回のレースで乗った〈テレフォニカブルー〉(現サニャー)の
ターゲットと比較して、
個人的にとても得るものが大でした。

詳細レポートは、
4月上旬発売のTarzan(マガジンハウス社)誌上にて。
お楽しみに。


初めての中国

2012年02月19日 | 風の旅人日乗
日記、滞りました、ごめんなさい。

初めて中国に行った。



海南島。三亜。

気候はまるで東南アジア。
とても高印象。

初中国・初レースは、
ボルボ・オープン70クラスの
カンペールで
チームニュージーランドの面々と。



プーマのマー・モストロを
グイグイと引き離す。



ケン(・リード)の歯ぎしりが
聞こえてきそうでした。

詳細は、追って。

お休みなさい。

長崎、今日は雨

2012年02月13日 | 風の旅人日乗
一昨日、作日と、最高のセーリング・コンディションに恵まれた長崎だったが、
今日は雨。
それでも、今回の合宿で予定していたほぼすべてのカリキュラムを終了し、
現在、長崎空港で、羽田行き飛行機を待っているところ。

明日は葉山で、あるセーリング・プロジェクトの、とても重要な打ち合わせ。
明後日も葉山で、セーリング艇改造計画ミーティングと、
シーズンオフを利用してリグの総点検をする2隻のヨットの
マスト倒し作業。
その翌日早朝からは、ボルボオーシャンレースの取材で中国へ。

気合が足りず風邪を引く

2012年02月08日 | 風の旅人日乗
昨日は、朝早い飛行機で伊丹から羽田に戻る。
朝、ホテルで目を覚ますと、
一昨日から怪しかった風邪気味の風邪は、
キッチリと本格的な風邪へと成長しておった。
熱と咳が辛い。

この日の朝、
本州から太平洋に強烈な前線が抜けた影響で、
その前線のエリアにある空港関係の
空のダイヤはひどく乱れていたけど、
予約していた便より一便早いのに変えたのが幸いして、
ほぼ予定通りに羽田着。
でも、揺れたなあ。
何度経験しても慣れない、好きになれない、
揺れる飛行機。

都内で髪を切ってから、葉山に戻る。
風邪がチョー苦しい。

今日午前中は某マリーナの艇でお仕事。
午後は、原稿仕事でパソコンに向かう。

明日は、関西経由で九州へ。
そのまま13日の月曜日まで、
セーリング合宿のコーチ。
楽しいセーリングになりそう。

今週の業務日報

2012年02月06日 | 風の旅人日乗
今週は、関西に日帰り出張2回。
関東のマリーナでの作業1日。
原稿2本。

金曜日以降の週末は九州で、
あるチームのセーリング・キャンプのコーチ。

来週後半は、海南島三亜まで
ボルボオーシャンレースの取材に行くので、
その取材の下調べも始めなきゃいかん。

ヨットレースというスポーツを
ほとんど知らない人たちが読んでいる
大発行部数のライフスタイル誌で
貴重なページをいただいている。

ヨットレースのことを知らない読者の人たちに
いかにしてヨットレースの面白さを伝えるか。
責任重大。

トップをひた走るスペインのテレフォニカとのポイント差が
徐々に開き始めたチームニュージーランド・カンペール。



後半戦に向けてどんな作戦を立てているのか。
艇の性能差は埋められないものなのか。
個人的にはそこに興味を持っている。