【葉山・花ノ木公園】
雨の中、東京・新木場のマリーナへ。
新木場の駅を降りてからずいぶん歩くことになるので、葉山を出るときからセーリング・ブーツを履いて行った。地下鉄の中で周りを見ると、やはりちょっと浮いている。
でも、ゴアテックスでできたセーリング・ブーツは足が濡れないばかりでなく、蒸れない。どんな雨でも膝から下は完璧にドライ。
雨の日の最高の通勤靴。
【4月第2週の新木場公園の大島桜。】
ヨットでの用事を済ませたあとは、京葉線の越中島駅で降りて門前仲町に行き、
雨の富岡八幡宮にお参り。
特にお参りすることはないのだが、江東区まで来て、時間があるのに富岡八幡宮に行かないのは、なんとなく気が引けてしまう。
バッグの中には、深川が舞台で、富岡八幡宮も登場する山本一力さんの時代小説も入っているし。
いつものお蕎麦屋さんで軽く小腹を満たしてから、東京駅八重洲口の八重洲ブックセンターへ。
ホクレアに関わる計画をサポートしてくれている広告代理店の原田さんに、この日そこで講演会を開く作家の東 理夫さんを紹介してもらうことになっていたのだ。
東さんはハワイの文化や音楽にも造詣が深い人物だ。
東さんは講演を控えてお忙しそうだったので、この日はごあいさつだけにして、
後日の再会をお約束していただいた。
下の階に降りると、偶然、作家の山本一力さんをお見かけした。
奥様や編集者の人とご一緒に、新しく出版された「おたふく」について書店の人と打ち合わせをしている御様子。
山本さんは富岡八幡宮のすぐ近くにお住まいだ。大好きな作家のお姿を偶然見られるとは、さっきお参りしたばかりの、その八幡様の御利益かな。
山本さんのあの頭の中から次々に感動的な江戸人情話が創り出されるのだなあ、と思いながら、遠くからチラチラと眺めさせてもらっていただけで、
バッグの中にある本を取り出して「サインしてください」という勇気は沸いてこなかった。
そのあと、原田さんと、その後合流した桐原さんと3人で八重洲ブックセンターの裏の居酒屋に入り、
2月のハワイでのホクレアの航海の様子やその他の報告をし、今後の計画の話をする。
若い2人からいろいろなアイディアをいただく。
2人とも会社を経営していて、本来の仕事で忙しいはずなのに、こういう時間を作ってくれて、ぼくの夢を実現させるためにいろいろなアイディアを搾り出してくれる。
本当にありがたい。
原田さんがいま、大好きな海にも遊びに行けないくらい忙しいのは、
新しくKEEL’S BAR HOUSEを5月1日にオープンする準備に走り回っているからだ。
KEEL’S BAR HOUSEがオープンする場所は、いい雰囲気の住宅地として知られる、横浜の青葉台。
駅前の繁華街ではなく、あえて住宅地の中の広い一軒家を選び、改築した。
恐らく日本ではじめて住宅地にできる、本格的なビア・レストランになるという。
青葉台のKEEL’S BAR HOUSEは、いつも満員で経営者の原田さんでさえ入れないほどの人気を博している新橋のビア・バー、DRY DOCKとはまったく異なり、
「普段の生活の中に、本当に美味しいビールがある幸せ」
をテーマに、「生活の中にあるビアハウス」を目指すという。
今年のゴールデンウイークはセーリングの予定で詰まってしまっていて、開店祝いには行けそうにないけれど、
そのうちチャンスを作って是非行ってみたい。
KEEL’S BAR HOUSE
〒227-0082 神奈川県横浜市青葉区青葉台2-11-28
電話/FAX 045-985-7522