2015年2月28日 ディーン・バーカーとグラント・ドールトン

2015年02月28日 | 風の旅人日乗
逗子から葉山に戻る。

明日も逗子マリーナの艇で仕事の予定。

海の向こうのニュージーランドからは、
ディーン・バーカーが
チームニュージーランドの中枢から
追い出されたという、
ニュースが流れている。

いつも嘘がなく、人を信じて
アメリカズカップ艇の秘密も見せてくれ
人の心にも寄り添ってくれるディーンに比べると、
グラント・ドールトンという人物は、
策士と呼ばれる通り、
何を考えているのか、
心の底が見えずに困る。



2013年のカップ本戦。
一気に畳み込むべきところだったのに、
オラクルUSAに改造の機会を与えてしまうという
ミスを犯した、あの、
レース日延期に合意してしまったのは
チームボスとしての自分の判断ミスだったと
謝るべきだったのに、
ドールトンはその自分のミスを一切謝罪せず、
敗戦のすべてを、
スキッパーのディーンに押し付けた。

ディーン、でもさ、
ここが君のフィニッシュラインじゃないさ。
まだまだ、人生には逆転できるチャンスが
いくらでもある。

虎視眈々と時を狙え!


 2015年2月27日 逗子マリーナ カールじいさんの空飛ぶ家

2015年02月27日 | 風の旅人日乗
昨日のヴェラシスマリーナで、
30ftの新艇をチェック。



軽量IRCレーサー。



フム、フム。
面白い。

3月に乗れるのが楽しみ。

本日は、デスクワークの他に
逗子マリーナで、ちょこっと仕事。


さて、先日。

観たい映画のDVDを借りたら
オマケに付いてきた
『カールじいさんの空飛ぶ家』。


©Disney

本来観たくて借りた映画より、
とてもとても、感動。


©Disney

最初の10分くらいで、
エリーのこと
カールのこと、
二人の間に子供ができなかったこと、
エリーが死んじゃったことを、
一気に、しかし分かりやすく、
しかも、
素晴らしく心を込めて、描き出す。

その手腕に、見事にやられ、
カールじいさんに
あっけなく感情移入。


©Disney

人生のフィニッシュラインってさ、
どこにあるか、分からんよ。

というか、さ、
人生のフィニッシュラインって、
自分が決めさえしなければ、
どこにもないのかも、
知れへんよ。


©Disney



2015年2月26日 浦賀 三浦海岸 佐島

2015年02月26日 | 風の旅人日乗
Watt&Seaクルージングヨット用
水力発電機PK-970-300
(セット一式価格380,000円・送料別・税別)
を特別価格,税込300,000円で販売しています。
残り1セットのみです。

仕様、性能など、詳細は下の画像をクリックしてください。


興味ある方は、お問い合わせください。
フランス製です。


さて、そのフランスからの便り。
チーム・サフランのIMOCA60新艇。



VPLPとGuillaume Verdierの共同設計。



VPLP設計の30mマキシ、
コマンチェと同じように、
マストが船体中心部より後ろにある。

セーリング艇のリグ設計の思想そのものが
変わりつつある気配。


昨日の品川での打ち合わせ。
とても誠実な人たちと
とてもいい感じの話ができる。
今後、この方向で、
進むべき道の模索を続ける。


品川への行き帰りの横須賀線で、
葉室 麟の、
『散り椿』。


角川書店・刊

まことの道に生きていれば、
人生いつかは日が当たる。

いい話だなあ。勇気が出るなあ。

周囲の者どもにどんなに苦しめられても、
どんなに不愉快な目に遭わされても、
どんなに悔しい目に遭わされてもな、
まことの道に生きるのじゃぞ、自分。


さて本日は、
浦賀まで行って、4月以降の件で
熱い打ち合わせ。

そのあと、
三浦海岸経由で佐島に行って、打ち合わせ。
これも熱い話にするつもり。

2015年2月25日 品川 35th America's Cup

2015年02月25日 | 風の旅人日乗
本日はまず、広告から。

Watt&Seaクルージングヨット用
水力発電機PK-970-300
(セット一式価格380,000円・税別)
を特別価格,税込300,000円で販売しています。
残り1セットのみです。

仕様、性能など、詳細は下の画像をクリックしてください。


興味ある方は、お問い合わせください。


本日は、
東京・品川まで。

この件で、






提案と打ち合わせ。


©Jack Gliffin / Turning the Tide


©Jack Gliffin / Turning the Tide

まずは、これからだ。





2015年2月24日 35th America's Cup

2015年02月24日 | 風の旅人日乗
1週間前の2月18日、
オラクルチームUSAと
アルテミスレーシングが、
それぞれの方法でフォイリング艇に
改造したAC45クラスを使い、
サンフランシスコ湾で
スピードテストをした。



下の写真はアルテミスレーシングの
AC45改造艇。



下の写真は、オラクルチームUSAの
AC45改造艇、AC45X



翼型のクロスビーム、
ステアリングホイール、
コーヒーグラインダー、
水中に入れられたラダー・・・

どちらも、
元のAC45クラスとは、
ほとんど似ても似つかぬ艇になっている。

AC45クラスを使って今年から始まる
アメリカズカップワールドシリーズは、
今年はAC45の2010年モデル(フォイリングしない)、
来年からは、
フォイリングシステムを持つ
2016年モデルAC45ワンデザインが
使われるが、
あくまでもコアビルダーズが製作する「ワンデザイン」艇
としてのレースになる。

ワールドシリーズに使うワンデザインAC45とは別に、
各チームはAC45を任意に改造することができて、
それを、AC62クラスの開発に利用することができる。


©VIRTEC


©noodles logbook


2015年2月22日 北のまほろば 三内丸山遺跡 葉山

2015年02月23日 | 風の旅人日乗
昨夜は青森市内を、



大人の、街探検。



石川さゆりの『津軽海峡・冬景色』、
『あーおもりーえきーは、ゆーきのなか、』
を、青森駅の近くのカラオケ屋さんでうなる、
という、ひそかな夢は果たせなかったけど、
青森の熱いセーラーの皆さんと熱く語った、
熱い夜になりました。



皆様、ありがとうございました。


明けて、2月23日。



曇り空。

もうかれこれ10年来、
行ってみたいと夢見ていた
三内丸山遺跡に向け、
たっぷりと腹ごしらえして
朝8時にホテルを出発。



5500年前の村へ、
自分の足でタイムスリップしてみたくて、
ホテルから歩いていく。

出発時の気温は零度。
指先がとても寒い。
今回持参した衣類と防寒具を全て装着する。

途中すれ違った
女子高校生二人連れは、
上着も着ないジャージ姿で、
ドーナツをパクパク食いつつ歩いている。
すれ違いざまに耳に入った会話は、
「暑いね、きょう。」

青森の人にとっては
摂氏0度が「暑い」のか…。

その会話に動揺したわけではないが、
道に迷う。

道しるべ通りに歩いていたのに、
いつのまにか
人が歩いてはいけないような感じの、
狭い車路の両脇に
雪がうず高く積まれた道を歩いている。

ごく時折通るクルマに乗っている人が
こちらをみる怪訝な表情から判断して、
この道は三内丸山遺跡に行く観光客が
普段歩くルートではなさそうだと、悟る。

遠くに、
雪に覆われた八甲田山(たぶん)が見える。

映画「八甲田山死の彷徨』のシーンを思い出しながら、
そのはるか下縁の市街地を彷徨する。

迷いに迷い、
でも、そのことも楽しみつつ、
ホテルを出てから
2時間半以上が経過した午前10時30過ぎ。
ついに三内丸山遺跡への入り口を発見。



縄文時代は遠い。



やっと来ることができた
三内丸山遺跡は、
期待していた何倍も素晴らしかった。



3時間弱しか滞在できなかったけど、
少なくとも丸一日は、
ここの空気の中で過ごしたかった。
次はそうしようと思う。



昨日お話を伺った
青森のベテランヨットマンが
教えてくれたところによれば、
1994年、
発掘作業中のここを訪れた司馬遼太郎さんは、
2時間沈思黙考したあと、
「北のまほろば」という言葉を口にしたという。



ここで受けた感銘や、
考えたことは、
また別の機会に書くべしと、
自分に命令する。



縄文時代の空気と三内丸山遺跡に
ココロを残したまま、
新青森駅から新幹線に乗って、
東京経由で葉山に戻る。

明日は、
東京湾でセーリングだぜ。


2015年2月18日 捏造の科学者

2015年02月18日 | 風の旅人日乗
寝る時間を削りつつ、
いったい何が起きたのか、
本当のところを知りたくて
『捏造の科学者』を読む。


文芸春秋社・刊 
須田桃子・著

まるで、
サスペンスドラマを観ているような
緊張感を覚えつつ読み進め、
今回日本の科学界で起きたことが、
なんとか理解できた。

不完全なるもの、ホモサピエンス。

日本が誇る科学者たちも、
ホモサピエンス。


そのホモサピエンスの一人として、
自分自身を戒める。

それと、

ジャーナリストとは、
プロフェッショナルとは、
かくあるべき、
ということを
改めて勉強させてもらった。

本日も夕食は、
地元・玄界灘産の海産物を
あれや、これや。

考えることが多くて疲れているのかな、
今日の日記はオチがないっす。





2015年2月17日 小倉で 少し スコッチ

2015年02月17日 | 風の旅人日乗
昼間の仕事が一段落したあと、
小倉高校時代の悪友と、
紫川沿いの寿司屋で落ち合う。

旨い玄界灘の海の幸を楽しんだあと、
堺町に出て、2軒はしご。

親や先生に隠れて飲んだ
ウイスキー時代に比べると、
飲み手も、
酒も、
少しだけレベルアップ。



スコッチ、
うんまいな~。

深夜、
ほのかに酔いながら、
玄界灘からの寒風が
気持ちよく吹く紫川沿いを
のんびり歩んで帰る。

2015年2月14日 モノハル外洋艇もフォイリングに仲間入り

2015年02月14日 | 風の旅人日乗
VPLPが1月に発表したところによれば、
彼らがデザインした
新しいBanque Populaire VIIIは、



外洋をフォイリングして走る
最初のモノハルIMOCA60クラスになる。

CFDの中だけでなく、



ミニトランザット6.50クラスを使っての
実艇実験も行ってフォイリングさせている。



完全に艇体を浮かしているわけではないが、
少なくとも接水面積を減らすのに貢献している
ように見える。
また、スタビリティーもずいぶん大きくなるはずで、
その面でのセーリング性能への貢献度も高そうだ。


この先、
この地球の海の上では、
ヨットに限らず、
多くの種類の船舶が
フォイリングを目指していくんだろうな。

そういう意味でも、
フォイリング艇を採用した
アメリカズカップは、
船舶技術の最先端を開発し競うという
昔からのアメリカズカップの使命を
見事に果たしているんだなあ、と思う。

Youtubeの動画での紹介は、
下の画像からどうぞ。。