一昨日は、東京・有明の船の科学館で、チームニシムラプロジェクト、ウインタープログラム第1回を開催。
このプログラムは、もう3年前から船の科学館のプールと館内のイベントホールで開催しているもので、
今年からは『親子で学ぶ、海と船の博士塾(無料セーリング体験付き)』という正式名称で、毎月1回開催している。
お尻が濡れると寒い11月から4月は、暖かい教室で海や船の面白い話を聞きながら、
日本を取り巻く海のこと、その海で見られる自然現象や生物のこと、その海を走る船のこと、を学んでいこうという、
寒い冬バージョンの、ウインタープログラム。
ウインタープログラム第1回は、子供たちと一緒に「風と友だちになる」、「チームワークでヨットを動かす」という、2つのテーマを考える時間にした。
風と友だちになる方法を子供たち相手に話しながら、改めて、セーリングにおいて風を知ることの大切さ、について考えていた。
仕事としてセーリングを教えていると、ほとんどのベテランセーラーの方々から、「クローズホールドのセールトリムを教えて欲しい」、「ダウンウインドの走らせ方を教えて欲しい」というご要望が殺到する。
そういうとき、こちらから唐突に、「今、どこから風が吹いているか、分かりますか?」という質問をしてみる。
すると、ほとんどの皆さんが、走っているヨットのマストヘッドの風見を見上げる。
もう、ここで、ワタクシはそれ以上レッスンを進めることはできなくなる。
動いているヨットの風見を見ても、本当の風が吹いてきている方向は分からない。
海面だけを見て、風が吹いてくる方向をピシリ、と正確に指差せる人でなければ、クローズホールドもダウンウインドも教えようがないのだ。
風が吹いてくる方向が分からなければ、実地で使えるセールトリムすら勉強しようがないのだ。
なので、セーリングの世界を覗き込んだ子供たちには、セーリングの細かいことよりも何よりも先に、風が吹いてくる方向を知る方法と、風を見ることを習慣付けることを教えることにしている。
風が見えるようになることは、セーリングの大、大、大基本だからだ。
教え方を工夫すれば、子供はものすごく熱心に風を探し、ものすごく素早く風を感じられるようになり、風が見えるようになる。
教科書から先にセーリングに入ってきた大人は、こんな子供たちにはとてもかなわない。
この11月の半分以上を使って滞在したニュージーランドで、カイトセーリングを体験してきたが、カイトにおいては、風を見る、風を感じることは、セールでのセーリングよりもさらに重要だということを知った。
ニュージーランド土産のピンクのオクトパス・カイト(蛸の凧)を、5歳の女の子に試させてみたら、風を背中に受けて飛ばすことをすぐ覚え、
糸を伝わっている力から、「あー、風がきたー」「あー風行っちゃった」「風、こーい」などと、さかんに風と話をしていた。
これからは、海に出られない日は、カイトで風を感じ風と遊ぶことが、セーリングの練習にもなるな、と思った次第。
『親子で学ぶ 海と船の博士塾』ウインタープログラム第2回目は、12月12日午後1時から、船の科学館 羊蹄丸アドミラルズホールでの開催。
このプログラムは、もう3年前から船の科学館のプールと館内のイベントホールで開催しているもので、
今年からは『親子で学ぶ、海と船の博士塾(無料セーリング体験付き)』という正式名称で、毎月1回開催している。
お尻が濡れると寒い11月から4月は、暖かい教室で海や船の面白い話を聞きながら、
日本を取り巻く海のこと、その海で見られる自然現象や生物のこと、その海を走る船のこと、を学んでいこうという、
寒い冬バージョンの、ウインタープログラム。
ウインタープログラム第1回は、子供たちと一緒に「風と友だちになる」、「チームワークでヨットを動かす」という、2つのテーマを考える時間にした。
風と友だちになる方法を子供たち相手に話しながら、改めて、セーリングにおいて風を知ることの大切さ、について考えていた。
仕事としてセーリングを教えていると、ほとんどのベテランセーラーの方々から、「クローズホールドのセールトリムを教えて欲しい」、「ダウンウインドの走らせ方を教えて欲しい」というご要望が殺到する。
そういうとき、こちらから唐突に、「今、どこから風が吹いているか、分かりますか?」という質問をしてみる。
すると、ほとんどの皆さんが、走っているヨットのマストヘッドの風見を見上げる。
もう、ここで、ワタクシはそれ以上レッスンを進めることはできなくなる。
動いているヨットの風見を見ても、本当の風が吹いてきている方向は分からない。
海面だけを見て、風が吹いてくる方向をピシリ、と正確に指差せる人でなければ、クローズホールドもダウンウインドも教えようがないのだ。
風が吹いてくる方向が分からなければ、実地で使えるセールトリムすら勉強しようがないのだ。
なので、セーリングの世界を覗き込んだ子供たちには、セーリングの細かいことよりも何よりも先に、風が吹いてくる方向を知る方法と、風を見ることを習慣付けることを教えることにしている。
風が見えるようになることは、セーリングの大、大、大基本だからだ。
教え方を工夫すれば、子供はものすごく熱心に風を探し、ものすごく素早く風を感じられるようになり、風が見えるようになる。
教科書から先にセーリングに入ってきた大人は、こんな子供たちにはとてもかなわない。
この11月の半分以上を使って滞在したニュージーランドで、カイトセーリングを体験してきたが、カイトにおいては、風を見る、風を感じることは、セールでのセーリングよりもさらに重要だということを知った。
ニュージーランド土産のピンクのオクトパス・カイト(蛸の凧)を、5歳の女の子に試させてみたら、風を背中に受けて飛ばすことをすぐ覚え、
糸を伝わっている力から、「あー、風がきたー」「あー風行っちゃった」「風、こーい」などと、さかんに風と話をしていた。
これからは、海に出られない日は、カイトで風を感じ風と遊ぶことが、セーリングの練習にもなるな、と思った次第。
『親子で学ぶ 海と船の博士塾』ウインタープログラム第2回目は、12月12日午後1時から、船の科学館 羊蹄丸アドミラルズホールでの開催。