2014年9月30日 三浦三崎

2014年09月30日 | 風の旅人日乗
深夜の6時間、
パソコン相手に
単調な入力作業を続ける。

眠い目をこすりながら
朝ご飯を食べた後、

ニュージーランド経由で
フランスから届いた
軽量ブロック数個を持って、



三浦三崎のシーボニアへ。

定休日で人のいないマリーナで
今日は一日整備作業。

昼の弁当は、
小網代の森が見える船溜まりで。

うららか。




達成感のある仕事を終え、
葉山に戻り、浜に出てみたら、
いい夕焼けが始まっていた。




明日は丸一日、
パソコン相手に単調仕事。
やらなければならないことではあるが、
達成感が薄いのが非常につらい。

耐えるのじゃ、自分。

2014年9月29日 横浜、鎌倉、逗子

2014年09月29日 | 風の旅人日乗
本日、
横浜ベイサイドマリーナ沖の
東京湾でセーリングしてきたのは
このヨット。


©Beneteau

想像以上に
セーリングにも重きを置いたヨット、
というのが第一印象。


そのあと鎌倉の由比ケ浜に行って
仕事を一つを済まてから、
逗子マリーナに移動。

夕陽の中、
楽しそうに海で遊ぶ若者たちを見ながら、
ま、こちらも楽しく仕事をした




葉山に戻ったら、
いい感じの夕焼けが
始まる時間になっていた。




2014年9月28日 東京

2014年09月28日 | 風の旅人日乗
始発のバスに乗り、東京へ。

風向30°、風速12~20ktの風で、
先日納品した#2ジェノアの
チェックを兼ねて、2レースに参加。

新作の#2ジェノアも、
1ヶ月前にリカットしたメインセールも、
見事な働きをしてくれて、
この風域でのスピードが
大幅にアップした。

あとは人間のほうの努力次第。
頑張って下さいね。

ーーーーーーーーーー

レース後すぐにマリーナに戻り、
その艇のオーナーに送ってもらって
お台場のセーリング体験会場に移動。

チームニシムラプロジェクト親子で体験セーリング。

今月の開催も、
総勢15名ものチームメンバーが集まってくれた。



この日、体験セーリングに申し込んだ人は、
146名!



ぼくはレースのために遅れて
その光景を見ることができなかったけど、
始まるずいぶん前から並んでくれたらしい。



「まるでiPhoneか何かの発売みたいでしたよ」と、
チームメンバーのひとりが。



こんなに人気があるイベントだけど、
スポンサーはない。
完全に、私の努力不足。



申し込んでくれたすべての皆さんに
セーリングを体験してもらおうと
夕方遅くまで頑張ってくれるチーム。



チームのみんなの熱い思いがうれしい。



その思いを受け止めて
なんとか報いたいのに、
なにもできていない、オレ。
なんとかしろ! オレ。

特別プログラムの子どもたちは、
今日は
引退したての大学ヨット部のメンバーたちに
ほとんどマンツーマンで指導してもらいながら
きちんとしたタックとジャイブの動作に
取り組んでいる。
うらやましいなあ、と思う。

チームのみんな、
いつも本当にありがとう!







2014年9月27日 籠る

2014年09月27日 | 風の旅人日乗
夜中からずっと、
デスクワークの日。

ウエブページに、
ずっと数値を入れていく
作業。

夕方、耐えられなくなり、
図書館に行き、
ぼんやり本とたわむれる。

その後海岸に出て、
一日デスクワークに耐えた
ご褒美ビール。


お、普段あまり
ここらでは見ない海鳥が舞う。



遠くに、江の島。
雲の中に富士山。



樹齢八百年と言われる、
源頼朝伝説とともにある
ビャクシン。




明日午前中は、東京湾でレースだ。
午後は、仲間とみんなで
初対面の子どもたちを
セーリングで遊ばせる。

デスクワークと比べりゃ、
そりゃあ、天国だ。

2014年9月26日 階段

2014年09月26日 | 風の旅人日乗
いててて。

夜中、
仕事場に降りてくるときに
階段を踏み外した。
痛くて痛くて、涙。

リハビリ中の膝を
傷めなくてよかったぜ。

風が少し収まった昨日午後は、
鎌倉・由比ケ浜、坂の下海岸で
カタマランのお仕事。
海で、艇に触っている時間は
やっぱりいいものだ。




ところで、
昨年のアメリカズカップでの
防衛チームの逆転劇の理由を、
当時のそのチームのボスが
1年が経った今、
初めて公の場で分析した。


2014年9月25日 この2、3日アメリカズカップについて考える③

2014年09月25日 | 風の旅人日乗
わざわざ東京まで呼び出され、
何が目的なのか、
何を隠しているのか、
分からない相手と
ホテルで昼飯。

クライアントとの約束で
言えないことばかりなんだろう
と理解したい気持ちもあるが、

それならそうと、
言ってくれたらいいじゃないか。

それが分からないほど
お馬鹿じゃないつもりだけど、
もしかしたら、
お馬鹿に見えたのかな。

でもね、
オイラだって生身の人間だ。
移動を含めて半日の時間と、
その資料作りに
夜中のいくばくかの時間を
費やしたこともあって、

大の大人を煙に巻こうとする
その失礼さに怒りを覚え、

こちらもキモの情報を
出すことはやめた。

いつも無防備になってしまう
自分としては
珍しいことなんだよ。

結果、まるで
アメリカズカップというお題をもらった
キツネとタヌキたちが
金縛りにあったまま
化かし合いをしているような
不毛で滑稽な昼飯になった。

食べ物に罪はないし、
しかも美味しかったので、
ご飯はお替わりしたけどさ。

ま、いいか。
この件は、これにて幕引きにします。
のこのこ出掛けた自分が悪いのだ。

なので、
このブログで
アメリカズカップについて考えるのは
一旦ここまでで終わりにします。

以下、この3日間おさらいした
〆の情報として。

キツネさんやタヌキさんも、
もし御興味あれば、どうぞ。




上の写真は、
いつの時点の写真か定かではないが、
AC45をモディファイして
ゴールデンゲイトブリッジの沖側で
フォイリングするアルテミス・レーシング。


34th. America's Cupでは、
テストボートは全長10m未満
でなければならなかったが、

次回35th. America's Cupのプロトコルによれば、
各チームは、
ACワールドシリーズに使用する正規のAC45を
少なくとも1隻購入しなければいけないが、


photo: Chris Cameron

それ以外に、
AC45クラスと同じハル形状を持つ艇を
3隻造ることができて、


photo: Ivor Wilkins-www.americascup.com

それらに装備してテストする
ウイング、ダガーボード、クロスビームなどは
無限に作ることができるとされている。



photo: Ivor Wilkins-www.americascup.com


2012年時点でのAC45クラス1隻の価格は
900,000USドルだった。

2015年バージョンのAC45クラスは、
フォイリングするようにモディファイされるから、

ダガーボード、そのコントロール、
ラダー、そのコントロール、
恐らくエリアが増やされるウイング、
などによって
価格は相当アップするはず。


photo: Chris Cameron

これをベースにして頭の中で
加算、積算していくだけで、


photo: Ivor Wilkins-www.americascup.com


テストボートにかける予算が
どれくらいの額になるか、
おおよその見当がつく。

そしてそこから、
キャンペーン全体の予算割り振りや
プログラムの進め方の
いくつかのオプションも見えてくる。

こんな話を、
東京の気取ったホテルで、
スーツを着たキツネさんやタヌキさんを
相手にではなく、

アメリカズカップ挑戦への
パッションにあふれた
若い日本人セーラーたちと、
海と風の景色の中で、
熱く話し合いたいな。

2014年9月24日 この2、3日アメリカズカップについて考える②

2014年09月24日 | 風の旅人日乗
9月初めに行なわれた
挑戦チームたちと防衛チームによる
ミーティングで、
AC45クラスによるワールドシリーズは、
AC45をモディファイして、
フォイリング・カタマランとしてのAC45で
行なわれることになった。

しかし、プラダとアルテミスと、
そしてオラクルはすでに
彼らのAC45を、それぞれの方法で
モディファイして、フォイリングしている。


©JackGriffin


©JackGriffin


©JackGriffin

ベン・エインズリーの英国チームも
独自のAC45モディファイ作業を進めていて
近々フォイリングテストを開始する。

ワールドシリーズは、
ワンデザインクラスAC45で競われる”、
とされている。

それを建造することができるのは
New Zealandに工場を置く
Core Buildersだけだと定められている。

ということはつまり、
America's Cup Event Authorityは
フォイリングするワンデザインカタマラン、
AC45ver.2を新たに創設し、
各チームはそれを購入して
ワールドシリーズに参加する、
ということなのだろうか。

ユースアメリカズカップは、
AC45ver1で行なわれるのだろうか?
AC45ver2で行なわれるのだろうか?


本日はこれから、
長ズボンと靴を履いて東京に出て、
緊張とワクワクが交錯する一日を楽しむ、
の日。


2014年9月23日 この2、3日アメリカズカップについて考える①

2014年09月23日 | 風の旅人日乗
第34回America's Cup本戦の
1年以上前の、2012年6月の写真。


©JackGriffin


OracleTeamUSAのAC45のうち、
ラッセル・クーツがワールドシリーズで
使っていた艇の、ダガーボードケージ。
ダガーを前後左右に動かすことができる。
つまり、フォイリングできる。

通常のAC45のダガーボードケースは、
シンプルで、
ボードの角度をコントロールできない。


©JackGriffin


前回のアメリカズカップのプロトコルでは、
全長10m以上の艇でのテストは禁止されていたはず。

カップ本戦でOracleに課せられた
重すぎるようなペナルティーは、
このあたりに伏線があったのか........


©JackGriffin

2014年9月21日 東京湾

2014年09月22日 | 風の旅人日乗
東京湾。
予想外の、
嬉しい上天気。

東京にいながらにして、
ニュージーランドのような
さわやかな空気を楽しんだ。




東京湾に出て、
デザインにちょっと工夫をしてみた
15~23kt辺りまでを守備範囲とする
ジェノアをチェック。



風と波のコンディションや、
左右の波の角度の違いによって
ジブシートの通し方を
換えることができるように
考えた。



限られた予算の中で
最善の答えを求めよ、
というお題を与えられると、
知恵も湧いてくるものだ。

楽しい気分で葉山に戻り、
いまはもう秋の
海岸を散歩する。




2014年9月20日  土曜は寅さん

2014年09月20日 | 風の旅人日乗
わずか1時間ばかりで終わってしまうような
用事があって、
2時間かけて東京に出る。


そのまま取って返して葉山に
帰るのもしゃくなので、
ここのところ
気になっていたここに行って、



お参りをしてから



参道のどこかの店で



昼ビールでも楽しもうと思った。



本日は土曜日。
BS放送、土曜は寅さん。
本日はシリーズ最終回の放映。

ロケに使われたという店で、



出演者たちの息吹きを
感じ取り、

川沿いの道で、



駅のプラットフォームで、



出演者たちの
やりとりを思い出す。


帝釈天の寄進者には、
寅さんとおばちゃんを
演じた役者さんの名前があった。



いいもんだなあ。

ついでに、
こんな人たちの名前を見つけた。





存分に撮影地の空気を楽しんで
葉山に戻ったら、
いい感じの夕暮れ。



映画が始まる時間も近い。

2014年9月20日 逗子 東京

2014年09月20日 | 風の旅人日乗
夜中。

IRCレーティング申告書に
一所懸命数値を記入していたら、
机の上に置いてある虫カゴから
ガサゴソという音。

久し振りにオオクワガタの
お姿を拝見する。



明るい昼間はもちろん、
夜中も、部屋の灯を付けているときは
いつもはパインチップの中に潜って、
隠れているか寝ているかして
まったくお姿を見せてくれない。

エサ台に置いてある昆虫ゼリーが
動いていたり減っていたりするのを見て、
ああ、あいつら生きてるんだな、
と安心する。

つまり、
虫カゴの中で動きを見せてくれるのは
昆虫ゼリーだけな訳で、
毎朝、昆虫ゼリーの位置や大きさを見ては
飼い主は一喜一憂しているのだけれど、
これって、よく考えたら、
オオクワガタではなく
昆虫ゼリーを飼ってるようなものだと、
最近気が付いた。

ま、いいか。
人間の世の中にも
そんな付き合い方もありそうだし。


さて本日は、逗子で
来月のレースで乗る艇の
チューニングを確認した後、





東京に出て、
明日東京湾でチェックする予定の
このセールの準備。






2014年9月19日 いいことありそうな一日

2014年09月19日 | 風の旅人日乗
朝ラン中に一色の浜で、
海に出た後に舟を艇庫に
おしまいになるところの
天皇皇后両陛下のお姿を見かける。

神代の時代は、
平民が天皇を自分の目で見ることなど
許されないことだったんだろうな。

膝の治療に逗子の病院に行った後は、
本日は葉山の事務所で
終日デスクワークの日。

根拠はまったくないけど、
今日あたりから運気が上がりそうな、
気がするなあ。


ところで、下の写真は、
昨日オークランド沖で
テストセーリングした
100ftマキシ、Rio 100の様子。


Brad Davis / LiveSailDie.com

デザイナーのブレットの、
喜んでいる顔が目に浮かぶ。


Brad Davis / LiveSailDie.com

艇の真ん中あたりでジャンプしている
イルカが、
ずいぶん小さく見えるな。