わざわざ東京まで呼び出され、
何が目的なのか、
何を隠しているのか、
分からない相手と
ホテルで昼飯。
クライアントとの約束で
言えないことばかりなんだろう
と理解したい気持ちもあるが、
それならそうと、
言ってくれたらいいじゃないか。
それが分からないほど
お馬鹿じゃないつもりだけど、
もしかしたら、
お馬鹿に見えたのかな。
でもね、
オイラだって生身の人間だ。
移動を含めて半日の時間と、
その資料作りに
夜中のいくばくかの時間を
費やしたこともあって、
大の大人を煙に巻こうとする
その失礼さに怒りを覚え、
こちらもキモの情報を
出すことはやめた。
いつも無防備になってしまう
自分としては
珍しいことなんだよ。
結果、まるで
アメリカズカップというお題をもらった
キツネとタヌキたちが
金縛りにあったまま
化かし合いをしているような
不毛で滑稽な昼飯になった。
食べ物に罪はないし、
しかも美味しかったので、
ご飯はお替わりしたけどさ。
ま、いいか。
この件は、これにて幕引きにします。
のこのこ出掛けた自分が悪いのだ。
なので、
このブログで
アメリカズカップについて考えるのは
一旦ここまでで終わりにします。
以下、この3日間おさらいした
〆の情報として。
キツネさんやタヌキさんも、
もし御興味あれば、どうぞ。
上の写真は、
いつの時点の写真か定かではないが、
AC45をモディファイして
ゴールデンゲイトブリッジの沖側で
フォイリングするアルテミス・レーシング。
34th. America's Cupでは、
テストボートは全長10m未満
でなければならなかったが、
次回35th. America's Cupのプロトコルによれば、
各チームは、
ACワールドシリーズに使用する正規のAC45を
少なくとも1隻購入しなければいけないが、
photo: Chris Cameron
それ以外に、
AC45クラスと同じハル形状を持つ艇を
3隻造ることができて、
photo: Ivor Wilkins-www.americascup.com
それらに装備してテストする
ウイング、ダガーボード、クロスビームなどは
無限に作ることができるとされている。
photo: Ivor Wilkins-www.americascup.com
2012年時点でのAC45クラス1隻の価格は
900,000USドルだった。
2015年バージョンのAC45クラスは、
フォイリングするようにモディファイされるから、
ダガーボード、そのコントロール、
ラダー、そのコントロール、
恐らくエリアが増やされるウイング、
などによって
価格は相当アップするはず。
photo: Chris Cameron
これをベースにして頭の中で
加算、積算していくだけで、
photo: Ivor Wilkins-www.americascup.com
テストボートにかける予算が
どれくらいの額になるか、
おおよその見当がつく。
そしてそこから、
キャンペーン全体の予算割り振りや
プログラムの進め方の
いくつかのオプションも見えてくる。
こんな話を、
東京の気取ったホテルで、
スーツを着たキツネさんやタヌキさんを
相手にではなく、
アメリカズカップ挑戦への
パッションにあふれた
若い日本人セーラーたちと、
海と風の景色の中で、
熱く話し合いたいな。