2014年2月27日 祖先の旅を辿る。

2014年02月27日 | 風の旅人日乗
本日は、
南米大陸を、
さらに南へ一泊旅行。
もう少し下れば、
強い風が吹き渡るという
パタゴニアの草原だ。



広大な大地を
見降ろしながら、
祖先のモンゴロイドたちの、
ベーリング海を越える、
あるいは
太平洋を渡ってショートカットする、
南米大陸南端までの
遥かな旅路に、
想いを馳せる。

2014年2月24日 帰国は雛祭り

2014年02月24日 | 風の旅人日乗
昨日は、
葉山の三ヶ岡山に登って、
葉山沖で練習している小型艇と海面を見ながら
ここの北東風の吹き方の様子を、一人お勉強。

浜に降りると、浜ももう春。



ワカメはすでに最盛期を過ぎて、
晩穫期にさしかかっている様子。

本日から海外。
まずは北米、ダラスフォートワースに行き、
そこから先は、
今回はステルス行動。

雛祭りの日に帰国予定。

2014年2月22日 海の中の春

2014年02月23日 | 風の旅人日乗
午前中プールで泳いだあと、
浦賀のヴェラシスマリーナに行き、
桟橋に係留した艇で、F谷さんと仕事。



穏やかな天気だけど、
北風がとても冷たい。

桟橋から見える海の中に、
ナマコ、ヒトデ、
ムラサキウニ、ガンガゼ、ワタリガニ、
スズキ、シコイワシ…
ワカメをはじめとする海草類も
すごいばかりに繁茂。
海の中は、もう春。

2014年2月21日 身体を動かし頭を絞る

2014年02月21日 | 風の旅人日乗
昨夜は、
名古屋帰りの逗子市内で、
旧友と深酒。

大変に愉快な酒のあと、
冬の空気がキリリと冷たい
真夜中の砂浜を、
葉山まで歩いて帰る。


本日午前中は、
浦賀のマリーナで、
冷たい北風に気持ちよく吹かれながら、
ある艇の改造仕事の段取り。
身体と手を動かしながらする仕事って、
いいなあ。

キーボードを指で叩くだけの仕事とは
確実に異質な、
動物としてのヨロコビに浸る。


そのあと屋内で、来シーズン計画の
打ち合わせを、
マリーナのスタッフの方々と。

も少しアイディアをひねって
プロとしての知恵を出し合えば、
東京湾で活動する
セーリングやヨットレースが
大好きな人たちに、
かなり楽しい催しを提供できそう。


夕方は葉山の事務所に戻って、


HH42 Hudson Yachts

この艇を造っているNZ人ビルダーと、
メールを介して話し合い。

2019年2月19日 Zana

2014年02月19日 | 風の旅人日乗
本日はこれから名古屋へ。
一泊予定の出張。


先週クックソン・カスタムボート
で見たもう一隻のマキシ。



9年前にハミルトンレガッタや
シドニーホバートレースとかに乗った、
Brett Bakewell-White設計の
98ftマキシ、元Zana。
まだ頑張っておったか。
懐かしいな。

新しいメキシコ人オーナーの元、
船体後半部を新しい設計にして
造り直して、



元の船体前半部に繋げ、
全長も100ftに伸ばして、
今年のサンフランシスコ~ハワイの
パシフィックカップで、
ファーストホームを狙う。


船体に使うカーボンは、




もちろん、Made in Japan。




デッキのほとんどはそのまま使うが、
新しい船型に合わせて
コクピットは長く、ワイドに作り直す。




エンジン走行時に使う
プロペラとシャフトを、
セーリング時に収納する構造は、



捨てられるほうの船体後半部に
あるため、
新しいシステムが投入されるらしい。

 2014年2月18日 Beau Gest

2014年02月18日 | 風の旅人日乗
第35回アメリカズカップの
プロトコルが発表されるまで、
少々暇な時間を凌がなければ
ならないクックソンボートには、
ボティン設計の80ftが持ち込まれていた。



シドニーホバートレースで不調だった、
できたてホヤホヤのボジェスト。

強風のダウンウインドでの
艇の挙動が
スキッパーのお気に召さず、
船体形状を大掛かりに
改造するのだという。

下の写真は、
船体から外されて横たわる、
ボジェストのカンティングキール。




2014 年2月16日 有明

2014年02月16日 | 風の旅人日乗
西に傾いた有明の月が照らす
雪明かりで目を覚ます。

蛍雪時代、
なんていう雑誌の名前を
唐突に思い出す。

午前4時。
スピカの南中時が、
2週間前に比べると
ずいぶん早くなっていて、
すでに西に傾き始めている。

そのすぐ北東側に、
今日は一段と赤く見える火星。
火星とスピカの位置関係も
2週間前に比べると
ずれ始めた。

赤い火星から北北東の方向に
空を辿っていくと、
天頂近くに麦色の星。
ホクレアだ。
おはよう。


太陽の周りを、
順調に高速旅行しているらしい
わが星の様子を、
映画『ゼロ・グラビティ』の
サンドラ・ブロックのつもりになって
イメージする。


その地球の南半球では、
今日がA-Class Worldsの最終日。

8回めの世界チャンピオンタイトルに
手を掛けた、グレン・アシュビー以下、


photo; The Daily Sail

次回アメリカズカップに向けて
活動を始めたセーラーたちの様子が
気にかかる。


こちらは、
ご本人にはちょっと痛いシーン。


photo; The Daily Sail

でもこの人物はChris Cairns。
元オリンピックセーラーでもある、
A-Classでは別格の人物。

65歳以上の
グレートグランドマスタークラスの
選手でありながら、
ディスカードできないDNCをひとつ
かかえながらも、
ユースからグレートグランドマスターまでを合わせた
総合成績で、
上の、トラブった写真のレースを入れても
81艇中32位にいる。

地球の南側から
未来への勇気をいただく。

2014年2月14日 A-Class Worlds 2014

2014年02月14日 | 風の旅人日乗
今回のニュージーランドは、
現実問題として
この日程でしか組めなかったのだけど、
唯一の残念は、
A-Classの世界選手権に
日程を合わせられず、
最新のフォイリングレースを
見られなかったこと。


Scuttlebutt sailing news photo by Dario Valenza


新生チームニュージーランドからは、
AC72でのウイングトリマーであり、
このクラスの帝王でもある
グレン・アシュビーを先生に、
新人ピーター・バーリング以下
複数の選手が参加。


Scuttlebutt sailing news


次回のアメリカズカップも
スウェーデンから参加する
アルテミスと契約更新した
49erとフォイリングモスの名手
ネイサン・オータリッジも参加。




日本に帰国した翌日すぐに、
カーボンとフォイリングの博士F谷さんに、
大会前日のタカプナビーチで見た
A-Classの構造やフォイルの数々の
詳細を報告。








あらゆる質問に
打てば響くような解説をいただく。







上2枚の写真は、ネイサンを質問攻めにするライバルたち。

新艇はNZドルで50000ドル。
欲しいなぁ。





2014年2月12日 ココロを鍛える

2014年02月13日 | 風の旅人日乗
夕方、森戸神社にお参り。

そのあと、冷たい北風が吹きすさぶ
森戸の浜に立って、
伊豆半島の上に広がる
真っ赤な夕焼けを見る。
カメラ忘れる。



これは、今週月曜日の
オークランドの夕焼け。

この国の島々の上にかかる
雲の美しさについて、
この国の人間とよく語り合うが、
誰もまだ、明確な理由を教えてくれない。




東京湾強風につき、
昨日予定していた
修理艇の回航業務は
来週まで延期して、デスクワーク。

不愉快な仕事電話で
イライラさせられたあと、
ワクワクする仕事電話あり。

この5月、
富士五湖のひとつで、
小学生たちに、
カヤックやマウンテンバイクと一緒に
セーリングを楽しんでもらう催しについて、
我々のチームに協力依頼の打診。

大きな夢が
なかなか実現しないからと言って、
そのチャンスがくるまでのあいだ
寝転んで待っているわけには
いかないんだよね。
身体はもちろんだけど、
ココロがなまっちゃうからさ。

今できる小さなことを、
自分たち自身の準備体操のつもりで、
ひとつひとつやっていくことが
大切なのだと自分に言い聞かせる、
の一日。






2014年2月11日 ニュージーランド→葉山 

2014年02月12日 | 風の旅人日乗


太平洋の景色を
上空から楽しみながら、
日本へ向かう。



赤道のちょっと北に浮かぶ、
大きな環礁。



空の上ではなく
海の上を、
退屈な飛行機ではなく
セーリングで帰りたいものだ。

昨日、
クックソンボートからの
移動の途中で時間を作り、
タカプナビーチに行って、
世界選手権開始前日の
Aクラスカタマランの選手たちに
会う。

ここでも人気は、
ネイサン・オータリッジ(右)



詳細は後日の日記で。





2014年2月9日 ニュージーランド6日め 夏に雪を思う

2014年02月10日 | 風の旅人日乗


明日は、
朝のクックソンボート訪問から
夜の食事会まで、
スケジュールに隙間がないので
本日3時間だけ遊ばせてもらう。

木漏れ日の公園。




ブッシュ・ウォーク。




クリケットの試合だらけの広場で、
謎の遊びをしている
地球人とおぼしき生き物たち。




さ、明日一日頑張ってから、
葉山に戻るぜ。

白い雪、もう残ってないよね。
ちょっと悔しい。

2014年2月8日 ニュージーランド5日め ビーサン

2014年02月09日 | 風の旅人日乗
これは一昨日の
オークランドの夕焼け。



午前中、
北島一周ダブルハンドレースの
スタートを観にハーバーまで行く。
カメラ忘れる。

30ktの突風が吹く中を、
スピネーカーを揚げて
バタバタと倒れている艇が、何隻か。
一年間待ちかねたこのレースを
お祭り的に嬉しがっている様子が
伝わってくる。


午後、
マクラーレン・オークランドに
行く。



先日教えていただいたばかりの知識、
『マクラーレンの創始者はNZ人 』
を駆使して、スタッフと親睦を図る。

親睦化に成功し、
セナのマシンに触らせてもらう。
ハンドルも握る。





リアウイングは、
ヨットのアメリカズカップの
AC72クラスよりも一枚多く、
3つのエレメントで構成されていて、
スロットが開けられている。



公道を走るマクラーレンも
数台展示販売されている。

値段も表示されていたけど、
バカバカしいので書きません。

そのうちの一台の、
素晴らしい後ろ姿の造形を、
遠慮しつつ写真に撮ったのだが、
この空間に場違いだった
ビーサンの足が写り込んでおった。














2014年2月7日 ニュージーランド4日め 街の中の森で

2014年02月07日 | 風の旅人日乗
こちらの今年の夏の天気は、
去年ほど良くはない。
だけど、それでも夏は夏。
ビーサンで心地よく
毎日を過ごせています。

今夜大雪に見舞われるらしい
関東、東北の人たちには
申し訳ないと思います。


時間を見つけて歩いて行く、
博物館のあるドメインには



市民が草や木に触れて
のんびりと時間を楽しむ空間や、




市街の真ん中なのに
小川が流れる
トレッキングロードがあって、



今回は完全に仕事優先で、
美しいこの国を旅行できない
悔しさを紛らわせてもらう。




実は、小学生くらいの昔っから、
林の中で木々の葉っぱを透かして
差し込む「木漏れ日」ってやつが
好きで好きで、たまらない。




平和な外国の、
そんな木漏れ日の中を、
バードウォッチングなんぞをして
歩きながら、




博物館の中で今回も見た、
零戦のこと、



日本軍が太平洋戦争まっただ中に
作成したニュージーランドの海図のこと、





東京湾に錨泊した米国戦艦の
デッキで調印されたという
ポツダム宣言の受諾書のコピーのこと、



つい10日ほど前に、
感動しようとして
舌なめずりをしながら
『永遠の0』を観に行ったら
本で読んだほどには感動はできずに、
逆に、とても気が重くなってしまい、
新鮮な空気を吸おうとして
映画館の外に出てみたら、
そこはその映画にも台詞で登場した
かつての横須賀海軍基地で、



自衛艦がずいぶん浮かんでいたこと、

などなどについて考えを巡らせ、
何はともあれ、やっぱり
戦争はいけないぞ、と、
当たり前のことに思い至る。