2016年1月11日 熱燗

2016年01月11日 | 風の旅人日乗
長い海外遠征を
来週に控えて

この1週間はできるだけ全食
飽きるほど日本食文化にこだわって
生きたいと願う今日このごろ


関東の人々を見ていると
焼酎のお湯割りを
作るときに

焼酎を先にグラスに入れて
そこにお湯を注ぐことが
多いですね

でも
九州人にとっては
それは
有り得ないことなんですね

グラスか湯のみに
先に熱湯を注ぎ
そして後から焼酎を加える

それが焼酎の
お湯割り

その順番を逆にすると
そのお湯割りは
飲んでる間にすぐ冷めるのじゃ

前世代の人たちから
きつく そう教え込まれて
育ったのね

その教えをきつく守って
生きてはきたものの

エネルギー保存の法則や
熱力学でのエントロピーが
どうのこうの
という理論からすると
どちらが先でも
いいのではなかろうか

密かに思っておった

ところが

昨年末の品川の夜更けに聞いた
大学の四国出身の後輩の酒飲みの
ご高説によれば

前世代の九州人たちが
おっしゃっていたことは
科学的に正しいらしい

水の分子と
アルコールの分子の
大きさの違いによって
なにがなにして
お湯を先に入れると冷めにくくなる
という理論は成り立つという

当時 ジブンの脳内にも
温められたアルコール分子と水の分子を
多量に含む血液が流れていたため
「なにがなにして」
の部分は
今や記憶にない

この理屈は
日本酒の熱燗作成の
過程においても
重要になってくるのだそうだ

電子レンジでチンして
温めた熱燗は
すぐ冷める感じがするなぁ

前々から密かに思っておった

それに比べると
前世代の日本人の真似をして
湯煎して付けた熱燗は
温かさが長持ちするなぁ

前々から密かに思っておった



でも気のせいだろうなぁ

思っていたのだが
その後輩によると
いえいえ気のせいじゃないですよ
らしい

これもやはり
二つの液体の分子の大きさの
違いに由来する理由で
お湯によってアルコールを
温めることがポイントらしい

そのプロセスについても
ご説明をいただいたが
今はまったく記憶にない

でもね
湯煎する熱燗の場合には
ジブンの場合
別の問題点があって

それは
せっかく沸かしたお湯を
一本つけただけで捨てるのが
もったいなくてさ
つい
何本もつけてしまい
お酒が長っ尻になっちゃうこと
なんだよねぇ

意志の弱さの問題だ
という人もいるけどねぇ